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2008年12月23日

県立校に100万円…愛知の試みに期待

 全国の予選を勝ち抜いた各県の代表が日本一を争う冬のサッカーの風物詩、全国高校選手権大会が30日に開幕する。愛知県代表を決める決勝は先月15日に行われ、東海学園が熱田を下し4年ぶり2度目の出場を決めた。0-1で迎えた残り3分で追いつき、延長で決勝点を挙げる劇的な内容。敗れた熱田イレブンは勝利を目の前にしながら最後に力尽き、34年ぶりの選手権出場をあと1歩で逃した。

 同校には今年、例年以上に優勝への期待が高まっていた。「愛知スーパーハイスクール研究事業」。県が県立高を対象に、高度な知識・技能等の習得を目指し、新たな教育課程の開発や文化部、運動部活動の競技力向上のために設けたもので、今年6月に運動部門で同高サッカー部が選ばれた。

 具体的には県が年間100万円を3年間にわたり支給。同高では滝川二を日本一に導き、現在は神戸の普及部門も統括するアカデミー事業本部長を務める黒田和生氏を臨時コーチに招くなど強化を図ってきた。敗戦後、江崎由幸監督は「(指定校に)選ばれたこと以前に、この子たちと選手権に行きたかった」としながら「やはりそういう意味でも結果を出したかった」と悔しさをにじませた。

 同高が全国大会上位を目指せるチームになり、それが愛知県全体のレベルアップにつながれば意義深い試みとなる。熱田以外にも運動部門で愛知商(ハンドボール)大府(硬式野球)三好(ラグビー)豊川工(陸上競技)田口(ソフトテニス)の5校が選出されている。制度は3年計画。試みが花開けば、行政のバックアップ態勢も広がりを見せるかもしれない。成果がどういう形で実を結ぶか。今から楽しみだ。

(上野竜一)


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