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2008年01月04日

首位走るオーシャンズ支える縁の下

 今年9月に開幕したフットサルFリーグで初代王者を目指す名古屋オーシャンズが好調だ。開幕前は「1強7弱」とまで言われたV候補の大本命。開幕戦を引き分け、序盤こそもたついたが、第12節(12月8日)に首位に立つと、前節23日の第15節では2位浦安との直接対決を制し、勝ち点差を5に。「定位置」をガッチリ守った。

 首位を快走する要因のひとつが、ここまで大きなケガ人を出すことなく戦えている点だ。実は名古屋の登録選手数は参加8チーム中、2番目に少ない17人(最少は大分の16人)。少数精鋭で戦うだけに、ケガで選手が長期離脱は唯一とも言える不安要素だった。

 選手個々の意識の高さもさることながら、フィジカルコーチ、トレーナーらスタッフ陣の働きがあってのこと。「少しは僕らも貢献できてるかな。でも最初は大変でした」。そう振り返るのは府川俊一朗トレーナー(25)だ。

 愛知・東邦高を卒業後、アスレチックトレーナーと鍼灸の専門学校にそれぞれ3年ずつ通いながら、母校サッカー部やJリーグ名古屋ユースで経験を積み今年4月、名古屋の専属トレーナーに。だが選手に存在を認めさせるのは簡単ではなかった。

 「選手は体が商売道具。特にウチは意識が高い選手がそろっている。今思えば僕も認められようと、自分の考えを押し付けようとしていた面もあった」。特に言葉の壁があるボラ、マルキーニョスらブラジル人選手の顔には「こんな若造に体預けて大丈夫?」と書いてあったという。

 とにかく観察することから始めた。練習中に選手の動き、表情をじっと見つめ続けた。ある日、シュート練習を終えたマルキーニョスが、休憩中に水を飲みながら股関節を気にしているのが目に入った。「少し違和感がある」というマルキーニョスに「気になったらいつでも言ってきて」と伝えた。「筋肉が張ってたのでマッサージしました。大事にならなくて良かったです」。コミュニケーションの大切さを痛感した。

 11月には故障明けで2試合ぶりの復帰戦となるボラが「お前のためにゴール決めるからな」と言ってくれた。言葉通り2得点の活躍。「半分冗談でもそう言って活躍してくれたのはうれしかった」。そうやって少しずつ信頼関係を築いていった。

 残り6試合。選手から「フッキー」の愛称で親しまれる25歳は「今チーム状態はすごくいい。このまま誰も離脱せずに最後まで勝ち続ければ最高です」と話す。首位を快走するチームの縁の下には、こういう存在も欠かせない。

(上野竜一)


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