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2007年05月23日

名古屋の背番号「12」が見せた好プレー

 サッカー界では「12」はサポーターのための番号とされている。ピッチ上の選手11人とともに戦う12番目の選手。その意味をかみしめる場面に遭遇した。

 少し時間が経過してしまったが名古屋の4月21日リーグ神戸戦。ホーム瑞穂陸上競技場のゴール裏に、突然美しいデザインが浮かび上がった。選手のピッチ入場に合わせ、3色のビニール袋で彩られたのは巨大なノルウェー国旗。同国出身FWヨンセンへのエールだった。

 前節までリーグ6戦1得点。思うように得点が挙げられず苦しんでいたエースを元気づけようとするサポーターの工夫。クラブ広報はじめ、関係者も「知らなかった」と語るサプライズ演出。引退試合でもない限り、特定の選手だけを対象とした試みはしないのが流儀だというから、異例の出来事だった。

 この熱いエールにヨンセンは前半40分の先制弾でこたえてみせた。「初めてのことで驚いた。すごくうれしかったし、いつもゲーム中に素晴らしい応援をしてくれるサポーターから、また力をもらった」。連敗を2で止める白星で文句なしの御礼。最高のシナリオとなった。

 名古屋の日本人選手で1人だけ海外(オランダ)でのプレー経験を持つMF藤田は「(所属した)ユトレヒトのスタンドが日の丸になるようなもんでしょ。なかったよね(笑い)。ただ、ああいう形ではなくても、常にどこかでだれかが応援してくれていると思ってプレーしているよ」と、12番目の選手とともに戦う心構えを口にした。

 ヨンセンを感激させ、ゴールを生み出したあのマル秘計画は文句なしの好プレーだった。名古屋を支える献身的な「背番号12」の次なるひらめきにあふれた“プレー”、勝利を決定付ける働きを楽しみにしている。

(八反誠)


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 98年に入社し競輪担当。00年から1年あまり、サッカーなど一般スポーツ担当を経て、再び競輪担当。香川県生まれの愛媛育ち。41歳。
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