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2008年12月29日

競輪界は不況の09年をどう過ごすべきか

 蒲郡競艇場内の食堂でカレーを食べていると、深刻そうに話す隣の客の会話が耳に入ってきた。「会社に行ったら『仕事がないから今日は帰っていい』って言われた。どこも行くところがないから競艇に来たわ」とさびしそうに肩を落としていた。掛ける言葉もないと思いつつ、明日はわが身と背筋が寒くなった。

 景気が急速に悪化した10月以降の競輪界のビックレースの売り上げを調べてみると、10月31日から11月3日まで開催されたG2ふるさとダービー広島は110億4910万5100円、12月6日から9日まで西武園で実施されたG1全日本選抜競輪は126億4766万6900万円だった。当初の売り上げ目標が広島は127億、西武園は145億。また、昨年度の全日本選抜が142億を売り上げていたことを考えれば、落ち込みの激しさが容易に理解できる。

 ギャンブルは不況に強いと言われていた時代があったが、それは完全に間違っていた。先月、福井市の市長が「競輪事業の先行きは全国的に厳しい。12年度以降は国の支援を見極めつつ、廃止も含め弾力的に論議したい」と発言し、話題を集めた。また、向日町市が行ったアンケートでは、約3割の住民が競輪廃止を望んでいるという、衝撃的なデータも出た。

 アイスホッケー、アメリカンフットボールの名門チームが廃部に追い込まれ、ホンダはF1撤退を決めた。決断の是非はともかく、日本のトップに立つ企業の改革へのスピード感はさすがだ。競輪界がこの不況をピンチととらえるのか、構造改革のチャンスと考えるのか。この差はとてつもなく大きい。09年をのんびり過ごすようでは、未来はない。業界全体で何か行動を起こさないと、手遅れになるかもしれない。(競輪、競艇担当)

(川尻将志)


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スポーツ担当日記
村上正洋(むらかみ・まさひろ)
 98年に入社し競輪担当。00年から1年あまり、サッカーなど一般スポーツ担当を経て、再び競輪担当。香川県生まれの愛媛育ち。41歳。
川尻将志(かわじり・まさし)
 岐阜県生まれ。特筆すべきスポーツ歴、趣味はなし。座右の銘は「人生こそがギャンブル」。競輪と競艇担当を兼任。常に何かと勝負し続ける32歳。
山本善憲(やまもと・よしのり)
 00年入社以来、レース部で競艇を担当。「客観的な予想」をモットーにしているが、主観の強さは人並以上。兵庫県出身。もちろん? 阪神ファン。35歳。
八反誠(はったん・まこと)
 岐阜県生まれ。故郷・飛騨高山への愛は人一倍だが、故郷を離れはや13年。方言の「飛騨弁」も忘れ、時の流れを感じる31歳。サッカー、ボクシングなど担当。
津波謙次(つなみ・けんじ)
 大阪日刊で校閲部、整理部、レース部を経て、01年名古屋本社入社。レース・競艇、競輪担当から現在は競艇担当に。大阪市生まれ、32歳。
桝井聡(ますい・さとし)
 京都府出身。06年、編集記者として入社。土地勘のない名古屋で記者修行中。ラグビー歴10年。24歳。
上野竜一(うえの・りゅういち)
 96年入社。一般スポーツ、サッカー、ボクシング担当などを経て、現在は放送、電子メディアなど担当。大阪府出身の34歳。
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 大阪本社でプロ野球などを担当し、06年11月に名古屋本社出向。北海道生まれだが名古屋に染まろうと奮闘中。地元ネタを扱う東海版デスク。36歳。

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