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2008年11月19日

アスリートの第2の人生に競輪はいかが?

 北京五輪の柔道で金メダルを獲得した石井慧(21)が総合格闘技への転身を表明し、話題を集めた。将来性抜群のトップアスリートで、しかもマイクを持たせても超一流。契約には億単位のお金が動くようだが、それも当然だろう。競輪界に来てくれれば…。うらやましくなる。

 今月3日のG2ふるさとダービー広島を制した武田豊樹(34=茨城)はスケート界から競輪へ転身した。03年のデビューからあっという間にトップレーサーへと駆け上がり、今年の賞金はすでに6600万円を越えている。34歳を過ぎたが「まだまだトレーニング次第で強くなれる」と武田が胸を張るよう、今後も伸びしろは十分。スケートの練習で自転車を使用することはあるが、レース経験はゼロに等しい。競輪にはいかに基礎体力が必要か。武田の頑張りが証明している。

 競輪がギャンブルとして盛り上がるためには、質の高いレースをファンに提供することが絶対条件。そのためには自転車競技者以外にも武田のように、潜在能力の高いアスリートを業界に呼び込むことが急務だ。11日に実施されたプロ野球の合同トライアウトには本紙評論家の中野浩一氏ら競輪関係者がブースを設置するなど、“スカウト活動”を行った。現時点で希望者は現れなかったが、金の卵を発掘する努力は怠ってはならない。

 余談になるが以前、ある競輪選手にスケート転向を勧めたことがある。その時は「怖くて滑れませんよ」と冷ややかに一笑された。スケート選手が競輪で通用するなら、個人的にはその逆もありだと思うが…。いずれにしろ、秀でた基礎体力があるアスリートが一つの分野に可能性を限定させるのはもったいない。スケートでも、野球でも、サッカーでもいい。第2の人生に、競輪選手の選択肢を加えてみてはどうだろうか。

(川尻将志)


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スポーツ担当日記
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 98年に入社し競輪担当。00年から1年あまり、サッカーなど一般スポーツ担当を経て、再び競輪担当。香川県生まれの愛媛育ち。41歳。
川尻将志(かわじり・まさし)
 岐阜県生まれ。特筆すべきスポーツ歴、趣味はなし。座右の銘は「人生こそがギャンブル」。競輪と競艇担当を兼任。常に何かと勝負し続ける32歳。
山本善憲(やまもと・よしのり)
 00年入社以来、レース部で競艇を担当。「客観的な予想」をモットーにしているが、主観の強さは人並以上。兵庫県出身。もちろん? 阪神ファン。35歳。
八反誠(はったん・まこと)
 岐阜県生まれ。故郷・飛騨高山への愛は人一倍だが、故郷を離れはや13年。方言の「飛騨弁」も忘れ、時の流れを感じる31歳。サッカー、ボクシングなど担当。
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