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2008年08月25日

永井ならやってくれる

 うれしいニュースが北京から届いた。永井清史(25=岐阜)がオリンピックのケイリンで銅メダルを獲得した。アトランタ五輪では十文字貴信(32=茨城)が1000メートルタイムトライアルで銅メダル、前回のアテネ五輪ではチームスプリントで銀メダルを獲得したが“お家芸”のケイリンでのメダル獲得は初めて。

 日本競輪選手会岐阜支部長の山口幸二(40=岐阜)が「永井のメダルをこれからの競輪界にどうつなげていくのか。それが大事」と話すよう、低迷が続く日本の競輪界にとっても久しぶりに明るい話題だった。

 アトランタ五輪当時の思い出がある。就職したばかりの記者は、夜遅くまで会社に残って今とは違ってまじめに仕事をこなす日々を送っていた。そんな時、ある読者から1本の電話を受けた。「十文字はメダルを取ったのに、なぜ競輪で負けるのか?」と素朴な声だった。競輪を知っている者が100人いれば、おそらく100人全員が笑い飛ばす質問だろう。競輪にはラインがあって、脚力以外に人間関係、レース展開に大きく左右されるからだ。例外なく、当時の自分も読者からの声を冷ややかな笑いで片付けていた。

 しかし、今ではそんな考えが間違いだったと気づく。やはりメダリストは負けてはならない。永井は世界で3位になった。一般のファンは、世界3位の男として永井を認識している。それが簡単に負けるようでは、新しく競輪に関心を持った人の期待を裏切ることになる。銅メダルフィーバーを一過性とせず、将来につなげるためには、永井が強くあり続けること。それが単純であり一番、効果的だと思う。厳しい注文になるが「ロンドンでは金メダルを狙う」とすでに将来を見据える永井ならやってくれると信じている。

(川尻将志)


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 98年に入社し競輪担当。00年から1年あまり、サッカーなど一般スポーツ担当を経て、再び競輪担当。香川県生まれの愛媛育ち。41歳。
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 岐阜県生まれ。特筆すべきスポーツ歴、趣味はなし。座右の銘は「人生こそがギャンブル」。競輪と競艇担当を兼任。常に何かと勝負し続ける32歳。
山本善憲(やまもと・よしのり)
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