2009年11月06日
「タイヤの謎」その2
いよいよ今週末は、スーパーGT最終戦☆もてぎ!
タイトルの栄冠は一体だれの頭上に輝くのでしょうか?
GT500クラスはポイントランキングトップのニスモGT-Rが2連覇を成し遂げるのか?
5ポイント差のトムスのレクサスが逆転タイトルを獲得するのか?
それとも、16ポイント差のARTA NSXが奇跡を起こすのか?
本山哲選手と脇阪寿一選手のエース対決も面白そうです!
GT300クラスのタイトル争いも激しくなっています。
現在トップのウェッズスポーツIS350から7位のエスロードMOLA Zまで、16ポイント差という大接戦!!
しかも最終戦は、全車ノーウエイトのガチンコバトル!
これは、レースファンならずとも目の離せない戦いになりそうですよ!!
さて、そんなスリリングなレースの勝敗を大きく左右するといわれているのがタイヤ。
今シーズンはテストが減ったため、今まで以上にタイヤ選択が難しくなっていると言われています。
では、勝てるタイヤとはどんなタイヤなのか?何が違うのか?
ブリヂストン モータースポーツ開発室の田中健一郎さんにタイヤの秘密を教えていただきました!
― 見た目にもレース用タイヤと市販車のタイヤはだいぶ違いますが、開発の上ではどこが違うのでしょうか?
レース用のタイヤは、とにかく軽くて速く走れることを考えて作ります。レース用のタイヤは300キロ走ることができればよいのですが、市販車だと3~4万キロは走れないとダメですよね。それから、市販車用の場合は安定性や乗り心地など、いろいろな要素を考えながら作らないといけないんです。
― レース用のタイヤって、市販車のものと比べて大きいのに軽いですよね!
それはもう、コストは度外視して技術をつぎ込んでいるので。
市販車用にも同じ技術を使ったら、ものすごく高価なタイヤになってしまいます。
ある程度の価格で、安心できるタイヤを作らないといけないのです。
ただ、レースタイヤを作る技術のひとつ、ゴムの配合など市販車用に活かしている部分ももちろんありますよ。
― レースで培われた技術は、しっかりと私たちのカーライフに活かされているんですね!でも、タイヤはどれも同じに見えてしまうのですが、どこが進化しているのですか?
ゴムの配合と部材ですね。
例えば、この材料を大さじ1杯にするか2杯にするかとか、ベルトを1枚巻くか2枚巻くかといった、非常に細かい違いが走りに大きな差を生み出すのです。
見ただけでは分からないので伝わりづらいですが、タイヤは常に進化しているんですよ!
マシンも毎戦進化していますし、セッティングも変わりますから、それに合わせてタイヤも進化を続けていかなければいけません。
本当に細かいところまで、技術が施されているんですね!
どのメーカーも、日々しのぎを削っているのです。
そこで気になるのは、勝てるタイヤは何が違うのかということですが・・・。
基本的な考え方はどこも同じだと思います。
差がでるのはデータの量と、そこから予測する力。
気温やサーキットの路面状況によって、(タイヤ選択は)かなり変わってきますから、いかに条件の合ったタイヤを投入することができるかが、勝負の分かれ目なんです。
レース中、どのチームもピットインして走り終えたタイヤの温度を測っていますよね。
あれはタイヤの外側と内側、そして真ん中の部分の温度を測り、温まり具合をチェックしているんだそうです。
均等に温まっているのが、タイヤを一番バランス良く使っているということ。
タイヤを効率よく使ってもらって少しでも良いタイムが出せるように、また投入したタイヤがマシンのセッティングや路面状況に合っているのかなど、レース中はタイヤメーカーの方々も気が抜けないのです。
レースの裏側で繰り広げられている、もうひとつのバトル。
ここにもレースに賭ける情熱を感じました。

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