2009年7月31日
「モータースポーツの架け橋」-織戸学選手編
スーパーGT2009シリーズ、全9戦のうちちょうど折り返しにあたる第5戦、仙台SUGOは「魔物が棲む」と言われるサーキット。
その名の通り、毎年必ずといっていいほど波乱が起こるんです。

©テレビ東京
今年の決勝も雨が降り出したり、またやんだりと大波乱!
一瞬たりとも目が離せない展開となりました。
その模様は、毎週日曜日、ぜひ「激走!GT」でゆっくりご覧くださいね!
そんな中、私が注目していたのは、GT300クラス ウェッズスポーツIS350 織戸学選手。
去年のSUGOではポールポジションを獲得、前半をトップを走りながら、ピットでエンジンが再始動しないというトラブルでまさかのタイムロス。
15位という悔しい結果となってしまったので、今年はそのリベンジに燃えているはずと密かにチェックしていました。
今年は見事5位に入賞して、シリーズランキングトップに浮上!
荒れたレースの中、やっぱりやってくれました☆
さて、織戸選手といえば土屋圭市さんや脇阪寿一選手をはじめ、みんなが
「マレーシアといえば織戸選手!」と口を揃えます。
それはなぜなのでしょうか?
ご本人に聞いてみました☆
最初にマレーシア来たときね、先輩の鈴木圭一さんに、脱水症状にならないためには塩分を取っておくのが良いって言われたんだよね。
それで、俺は言われるままに、塩をビニール袋に山盛りに入れて、ちょっとずつ食べてたんだよ。
― えっ??そのままですか?
そう、そのまま(笑)。
しかも、ちょっとでやめておけば良かったんだけど、山盛り一杯、食べきっちゃったんだよね。食べてる時に、「これで脱水症状を防げるのか~。すごい!」って思いながら。
それで、走り出したんだけど、猛烈に喉が渇いてね。
それで、レースの途中から意識が朦朧としてきた。
走りきったあとは、もう1人の自分が、自分を上から見てる状態。
体が痙攣して、その後は気持ちよくなったんだよね。
しばらくしたらね、目の前に川があって、その向こうに綺麗なお花畑が見えるの。
で、楽しそうだなぁって思ってそっちに行こうとしたら、後ろから誰かに呼ばれて。
くるっと振り返ったら病院のベットの上だった。
周りは大爆笑してたけどね、あれは本当に危なかった。
― 三途の川まで見たとは・・・。
やっぱり夏のレースは本当に過酷なんですね。今でこそ笑って言ってますけど、相当怖いですよね。
その時がターニングポイントだったかな。吹っ切れたというかね。
死ぬくらいの思いをしてるから、怖いものがなくなったんだよね。
織戸選手といえば、とにかく熱い!毎回、気迫たっぷりの走りを見せてくれます。
300km/hの速さでバトルをするなんて想像を超えていますけど、そんな中で戦っていくためには気持ちの吹っ切れとか、ある一線を越えた部分が必要なのかもしれないですね。
「危険」を意識してしまったら、やっぱり、ここぞ!という時に前にいけないかもしれません。レースでの速さって、技術だけではなくて、精神的なものもすごく大きいのだなぁと思いました。

©テレビ東京
それから、去年のマレーシアでは、スーパーラップ中にめちゃくちゃ大きなエリマキトカゲ見たんだよ!
何だあれ?、って思ったら、サササって逃げて行っちゃったんだけどね。
それで良いタイムが出たから、あれは良い兆候だったんだね。
あとね、最近は決勝前にトラブルが出るのは良い傾向だよね。
決勝でトラブルが出るよりは、その前に見つかって良かったって思うようにしてるからっていうのもあるけど。
このチームは本当にプラス思考。どんなトラブルがあってもすぐに明るい雰囲気に戻ります。それは楽天的に考えているわけではもちろんなく、どんな境遇でもチームが一丸となって頑張っていこうという、このチームならではのやり方、なんですよね。
そのチームワークが今の結果にもつながっていると思います。
織戸選手は一昨年までGT500クラスで活躍していた選手。
でも昨年、自分が昔育った坂東商会にお返しをしたいという気持ちで、自らGT300クラスのチームへの移籍を決意します。いつも明るくてチームのムードメーカーである織戸選手ですが、その裏には織戸選手ならではの優しさと男らしさがあるんですよね。
― そんな織戸選手が思う、モータースポーツの魅力とは?
日本人ってやっぱり車が好きだよね。
モータースポーツは車が好き、レースが好きっていう人に夢を与えられる世界だと思う。それに、大の大人が真剣になってやってる姿ってなんか良いよね。
俺はスーパーGTとドリフト選手権の両方に参加してるけど、ドリフトなんて毎回参加枠が全部埋まるくらい人気。
だけど、GTとドリフトのファン層って、全然かぶってないの。これって不思議だよね。その架け橋を作っていきたいって思ってるよ。
GTのレースでドリフトをイベントとしてやったり、ドリフトのイベントにGTのドライバーを呼んだり。そうすればもっと全体のファンが増えていくんじゃないかなって。
それが俺にしかできないことかなって思ってるよ。

©テレビ東京
これは意外な話でした。
車が好きな人は、もちろんスーパーGTもドリフトも好きだろうと思っていたのですが、そういうわけではないのですね。
私はドリフトのイベントに2年連続で関わらせていただきましたが、ファンの皆さん本当に熱い!!
スーパーGTにもドリフトにも、どちらも違った魅力があるわけですが、きらびやかでかっこよくて、夢がある!というところは同じですよね。
織戸選手の言うように、コラボレーションの企画があったらものすごく盛り上がりそうです!
そんな架け橋ができることを楽しみに、そしてこれからも織戸選手に注目していきたいと思います☆私もモータースポーツに関わるメディアの一員として、スーパーGTとドリフト、だけではなくてさらに多くのモータースポーツの架け橋を作るお手伝いができたら良いなと思っています。
最後に・・・

©テレビ東京
これはマレーシアで、片岡選手のスーパーラップを見守る織戸選手と坂東正敬監督。
よぉく見ると・・・
めがね、おっきい(笑)。
このチームのテーマは、「いかに目立つか」だそうです♪
さて、次回も注目の選手をご紹介します!お楽しみにっ☆
ちなみに、このコラムの題名である「レブリミット」とは、エンジン回転数の上限のこと。このレブリミットを超える(オーバーレブ)とエンジンが破綻する可能性があるんです。
その限界ぎりぎりを攻めるようなコラムを、お届けしたいと思っています☆
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