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2008年9月19日

日本文理大が大きく変わった

 日本文理大(大分市)のサッカー部が、大きく生まれ変わりそうな予感がした。10月14日。5年ぶりに全国出場を果たした天皇杯では初戦敗退したが、その試合で1人のサッカー部員の姿に目を奪われた。主将を務めるGK安藤永倫(4年)だ。

 県予選ではゴールを守ったチームの大黒柱。だが、自身初の天皇杯は、ユニホームの袖に腕を通すことなく終わった。試合4日前の練習で、右手小指を脱臼。試合に出場することができなかった。その悔しさをぶつけるように、ベンチの後方からピッチ上の仲間に「まだまだ、あきらめるな」と声援を送り続けていた。

 今年2月、元日本代表GKの岡中勇人監督が就任。それまで記者には、負けることに慣れ過ぎた感があった日本文理大サッカー部から、本当に強くなりたいという気持ちを感じ取ることができなかった。安藤主将も岡中監督就任に不安があったという。九州大学リーグ第2節には2ケタ失点の大敗。前期は思うように結果が残せなかった。「このままで終わっていいのか」。部員たちの心が動いた。天皇杯予選前、安藤を中心に、チーム内の決めごとを刷新した。サッカーと真摯(しんし)に向かう姿勢が、5年ぶりの天皇杯切符へとつながった。

 試合前、そしてハーフタイム後、ピッチとベンチに向かう選手、そして岡中監督らスタッフ1人1人と握手をかわし、チームの思いを1つにまとめる安藤主将の姿があった。試合後には「試合にでられなくて本当に悔しかった」とこぼしたが、試合結果が出るまではその気持ちを封じ込め、明るい表情でチームを最後まで勇気づけていた。

 秋のリーグ戦は、まだ始まったばかり。安藤主将に、もう1度、歓喜の瞬間が訪れるチャンスは残されている。天皇杯初戦敗退を喫したイレブンはピッチ上に崩れ落ち、悔しさをあらわにした。「負けない日本文理大」への改革は、始まったばかりだ。

(村田義治)


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村田義治(むらた・よしはる)
 92年(平成4)入社。レース部、整理部を経て報道部。00年夏からアマチュア野球、ラグビーなど一般スポーツ担当。J2福岡、鳥栖中心にサッカー取材にも当たる。36歳。
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
佐藤千晶(さとう・ちあき)
 94年(平6)入社。報道部で約2年間、アマチュアスポーツ、レジャーを取材。96~05年は整理部で紙面レイアウトを担当。06年、報道部に復帰し、07年から福岡担当。1969年、北九州市生まれ。

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