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2008年6月11日

Jリーグも「難」から「軟」へ

 J2福岡が、遊技機メーカー大都技研(本社、東京)から支援を受ける方向で進めていた交渉に、Jリーグが「難色」を示した。自粛対象業種であるという理由からだ。J2熊本でも、酒造会社のユニホーム胸スポンサーの問題が起こったことが記憶に新しい。大分もJ1で唯一、胸スポンサーが空白のまま戦っている。地方クラブの経営の難しさがここにきて、また浮き彫りになってきた。

 スポンサー問題で、いつも問題となってくるのが「自粛」という言葉だ。福岡も自粛対象業種であることは分かっている上で、Jリーグに伺いを立てた。グレーゾーンだが、完全なレッドゾーンとは規定されていない。そのあいまいな規定にすがらなければならないほど、経営的に厳しい立場に立たされているということだ。それでも、Jリーグの答えは「難色」だった。それならば…。ダメだという答えをいつも出すのならば「自粛」という言葉を使わず、最初から「禁止」という規定にすればよかったのではないだろうか。

 Jリーグが自粛の理由にいつも上げるのが「青少年の健全育成」のためだということ。青少年の健全育成にふさわしくない業界は受け入れられないということだ。だが、大分のユニホーム胸スポンサーを外れ、スペシャルスポンサーになった会社は、プロ野球のヘルメットスポンサーになってブラウン管に写っている。そのヘルメットを見た青少年が、すぐにパチンコに興じるとは私は考えづらい。

 パチンコメーカー、あるいはホール業だから「いい」「悪い」という基準で語られることもあるが、すべては、Jリーグの「あいまい」な規定が起因しているように思える。「自粛」というグレーゾーンを設けてしまったJリーグに問題はないのか。我那覇問題でのJリーグの対応も、世間からみたら不可解だ。世間も時代も、Jリーグ発足時から変わっている。その時代、時代にあった対応が必要だと思うが、Jリーグはその流れに乗れていないよう思える。グレーゾーンを頭ごなしに「ダメ」とするJリーグに、もうちょっと「柔軟」な姿勢を見せてほしい。

(村田義治)


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村田義治(むらた・よしはる)
 92年(平成4)入社。レース部、整理部を経て報道部。00年夏からアマチュア野球、ラグビーなど一般スポーツ担当。J2福岡、鳥栖中心にサッカー取材にも当たる。36歳。
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
佐藤千晶(さとう・ちあき)
 94年(平6)入社。報道部で約2年間、アマチュアスポーツ、レジャーを取材。96~05年は整理部で紙面レイアウトを担当。06年、報道部に復帰し、07年から福岡担当。1969年、北九州市生まれ。

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