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2008年3月03日

看板倒れに終わらぬように…

 今年も宮崎でキャンプを張った大分が、練習会場で新しい試みを行った。ホームゲームで九州石油ドームに置かれているピッチ看板から、8枚を練習道具と一緒にトラックに積み込んで宮崎に持ち込み、キャンプ中ずっと練習会場に掲げ続けた。「少しでもスポンサー名を露出する機会を増やしたい」。現場スタッフの思いから実現したクラブ初の「キャンプ看板」だった。

 ところが…。せっかくの宣伝活動も、文字通り“看板倒れ”に終わった感が否めない。キャンプ地・宮崎は、大分の隣県で、県外からのサポーターを取り込むのには絶好の機会だが、キャンプ期間中のサポーターへの対応が寂しい限りだった。同じ宮崎市内でキャンプを張った福岡は、福岡からのキャンプ観戦ツアーを行った。鹿児島でキャンプを行った鳥栖も、応援バスツアーでサポーターが駆けつけた。それに対して大分は、サポーターが観戦に訪れやすい週末の多くが室内練習で、ツアーを設定する曜日に恵まれなかった。週末の室内練習を知らずに、GKなど選手が数人しかいない練習場を訪れたサポーターが、何ともいえない表情で練習場を後にする姿が目についた。

 練習スケジュールについては、各チームの事情があるのだろう。だが、前後のスケジュールを調整して、週末の1試合だけでも練習試合を組むことができなかったのだろうか。福岡は練習試合に合わせた週末のバスツアーで訪れたサポーターと選手が記念写真を撮るなどファンサービスを行い、営業のスタッフが駆けつけ、グッズ販売も行なうなど、現場と営業が手に取り合ってクラブを盛り上げていた。一方の大分は、最後まで練習場に駆けつけて営業を行うスタッフの姿はなかった。

 大分のクラブ運営はJ1では厳しい部類に入る。だが、それをどうにか改善しようという営業努力を、今キャンプ中には感じ取れなかった。サイン会などの選手イベントも、それを足掛かりに新たなサポーターを開拓しようというような姿勢が見えない。「ほかの部署がやっていることが、自分たちのところまで伝わってこない」と漏らすクラブ職員もいる。現場は現場。営業は営業。そんな横のつながりがないままのクラブでは、これからも経営面で苦戦が続きそうに思えてならない。

(村田義治)


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村田義治(むらた・よしはる)
 92年(平成4)入社。レース部、整理部を経て報道部。00年夏からアマチュア野球、ラグビーなど一般スポーツ担当。J2福岡、鳥栖中心にサッカー取材にも当たる。36歳。
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
佐藤千晶(さとう・ちあき)
 94年(平6)入社。報道部で約2年間、アマチュアスポーツ、レジャーを取材。96~05年は整理部で紙面レイアウトを担当。06年、報道部に復帰し、07年から福岡担当。1969年、北九州市生まれ。

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