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2009年9月25日

今年も九州は「豊作」

 夕暮れのグラウンドで、1人の球児が後輩に混じって練習していた。福岡大大濠の川原弘之投手だ。九州ナンバーワン左腕と言われる川原はすでにプロ志望届を提出し、ドラフトを待っている。大学や社会人など、ドラフト指名を受けなかった場合の進路を定める選手も多いが、川原はそういった「保険」をかけずに進路はプロ1本。指名確実とは言われているが「指名が来なかったらどうしようって不安もありますけど、楽しみでもあります」。福岡大会5回戦で敗れて2カ月たち、少しだけ髪が伸びて大人びた顔で話した。

 昨年九州からドラフト指名を受けた選手は、育成枠を含めて14人。九州の学校を出るなど九州と縁がある選手も含めると20人が指名を受けた。ドラフト当日の取材はこれまでに経験がなかったほど忙しかったが、指名を受けて誇らしげに笑う選手たちの取材するのは楽しかった。

 昨年のドラフト指名を受けプロ入りした選手の中で阪神の西村憲投手(九産大)、高卒では辛島航投手(飯塚)、赤川克紀投手(宮崎商)ら数人が1軍でプレーした。力を出した選手もいればプロの壁にはね返された選手もいて内容はそれぞれだが、1年目からプロのユニホームを着てテレビを通じて故郷の家族や仲間に勇姿を見せられることほど素晴らしいことはない。

 さて、九州のドラフト候補は今年も昨年に劣らず「豊作」と評価は高い。センバツで優勝した清峰の今村猛投手、甲子園で150キロを越える速球をビシビシと投げ込み、スタンドをわかせた明豊の今宮健太内野手ら高校生のドラフト注目選手は多い。大学でも九州共立大の山内晴貴投手らがプロ志望届を提出し、その日を待つ。

 ドラフトは来月29日。まだ1カ月先の話だが、取材はこれからが熱を帯びてくる。何人がプロの世界へ旅立つことになるだろうか。忙しくなっても1人でも多くの指名を受けてほしいと願いながら取材している。

(前田泰子)


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スポーツ担当日記
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
菊川光一(きくかわ・こういち)
 93年(平5)入社。現在、Jリーグ(大分、福岡、鳥栖、熊本)担当。整理部、写真部、報道部、広告事業部を経て、今年3月、記者に復帰。1968年(昭43)4月、福岡市生まれ。

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