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2009年2月17日

スポーツで元気づけてほしい

 「不景気に見舞われている今の状況の中では、廃部はどのチームにもあり得る話。チーム存続の危機は常にあります」。入れ替え戦で残留が決まった、ラグビートップリーグのサニックス藤井監督は試合後の記者会見で話した。

 サニックスは福岡に本社を置き、一般家屋向けの害虫駆除や法人向けの設備保全、リサイクル業などを営む。東芝、神戸製鋼など世界的な大企業がズラリと並ぶトップリーグの中では会社の規模は小さいため「トップリーグから降格したらチームは廃部になる」という、うわさが地元でささやかれていた。「私たちは地域密着を目指しています。地域とともに歩んで地域に求められるチームになればチームは存続すると思う。社長も同じ考えだと思います」と藤井監督は続けた。

 100年に1度とも言われる景気悪化はスポーツにも打撃を与えている。日産自動車は運動部休部を決定。福岡県苅田町に拠点を置く日産自動車九州も今年いっぱいで活動を休止する。だが、社会にはスポーツどころではない人もたくさんいる。日産自動車九州も大規模な人員削減を行った。職も住居も何もかも失った人がたくさんいる。みんなが常に雇用の不安を抱えている。「スポーツにお金をかけるのだったら、雇用や給与を保障してほしい」。本音ではそう思っている社員も多いと思う。

 今回の東芝ラグビー部のような不祥事は、チームを支えてくれる従業員への裏切りだ。自分たちの活動の裏には、雇用を切られて涙を流す人もたくさんいることを、選手は忘れないでほしい。

 こんな時代だから、スポーツで元気づけてほしいと思っている人もたくさんいる。サニックスが目指すように社内だけではなく、広く多くの人に支持されるチームはなくならない。企業に支えられているスポーツを存続させるという使命もある。無気力なプレーや不まじめな態度は許されない。課された責任の大きさを感じながら、企業に所属する選手には精いっぱいのプレーを見せてほしいと思う。

(前田泰子)


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スポーツ担当日記
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
菊川光一(きくかわ・こういち)
 93年(平5)入社。現在、Jリーグ(大分、福岡、鳥栖、熊本)担当。整理部、写真部、報道部、広告事業部を経て、今年3月、記者に復帰。1968年(昭43)4月、福岡市生まれ。

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