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2008年4月23日

快進撃の陰に岡崎マネジャーあり

 長崎市で開幕中の九州地区高校野球。センバツで優勝した沖縄尚学は初戦で姿を消した。同じセンバツ組の明豊や城北も初戦敗退で寂しい中、注目を集めているのが47年ぶりに出場した福岡工だ。

 エース三嶋一輝(3年)が2試合で29三振を奪うなど、エースばかりに注目が集まる中、下見世宏樹監督が「ここまで来たのは彼のおかげ」と挙げたのは岡崎真幸マネジャーだ。

 今年4月1日に部長から監督になった下見世監督の大切な右腕だ。練習でのノックなど練習の補助はもちろん、練習メニュー作成も任され、試合でのベンチ入りメンバー決定の助言を監督にしたりと「岡崎は助監督みたいなものです」と下見世監督の信頼は厚い。

 甲子園を夢見る球児として野球部に入った岡崎は、1年春の学校の健康診断で不整脈の結果が出た。医師の話では「運動をしても良いが、具合が悪くなったらすぐにみせにくるように」というものだった。気をつければプレーも続けられたが、1年秋からマネージャーに転向。転向することに「そんなに迷うことはなかったです」と岡崎は言う。

 朝5時に家を出て、帰宅するのは午後11時。練習メニューは昼休みに作成と、まさに野球づけの日々。監督が代わり練習内容が変更されたときには、選手へ納得がいくように説明する。選手が緩んでいるときには怒り、調子の悪い選手は顔を見ればわかる。この大会でも沖縄尚学戦で真鍋馨主将(3年)の表情が硬くなっていたのを見てベンチで「いつもどおりにやれ」と声をかけてリラックスさせた。

 選手生活を終わらせたことに悔いはないか聞いてみた。「選手が楽しそうに練習するのが自分にとっても楽しいです。試合で勝ち上がっていくのがうれしい」と笑顔で話した。

 47年ぶりの九州大会での快進撃は必ず選手の夏への自信になるはずだ。「みんなに甲子園に連れて行ってもらいたいんです」。岡崎は言った。マネージャーもまた甲子園を目指して戦う1人。「全員野球」というのは、選手やベンチだけではなない。控えも、チームを支えるマネージャーも全部の力がひとつになったときに大きな力が生まれるんだと、岡崎マネージャーの話を聞いて改めて思った。

(前田泰子)

スポーツ担当日記
村田義治(むらた・よしはる)
 92年(平成4)入社。レース部、整理部を経て報道部。00年夏からアマチュア野球、ラグビーなど一般スポーツ担当。J2福岡、鳥栖中心にサッカー取材にも当たる。36歳。
前田泰子(まえだ・やすこ)
 92年(平4)入社。野球、柔道、陸上などアマチュアスポーツ全般を担当。98年から福岡を担当した。03年から販売部など他部署を経て、06年から再び記者に復帰。現在は野球を中心にアマチュアスポーツ全般を取材している。2児の母。
佐藤千晶(さとう・ちあき)
 94年(平6)入社。報道部で約2年間、アマチュアスポーツ、レジャーを取材。96~05年は整理部で紙面レイアウトを担当。06年、報道部に復帰し、07年から福岡担当。1969年、北九州市生まれ。

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