2011年2月17日

存在感示すキム・ミンジェ

　福岡に新加入した韓国人ＤＦキム・ミンジェ（２１）が存在感を示している。新入団会見では「豊富な運動量とパワーで貢献したい。韓国人特有の闘志をむき出しにしたプレーができればと思う。キックの精度も見てほしい」と抱負を述べたが、実際その通りの活躍を見せている。

　今年初めて行われたＪ２北九州との練習試合は左サイドバックで先発した。何度もオーバーラップし、左サイドハーフのＭＦ松浦拓弥（２２）と連係して攻撃を仕掛けた。篠田善之監督（３９）も「アップダウンができるおもしろい選手。技術も高くていいね」と期待は大きい。２月１０日に対戦したＪ２熊本の元日本代表ＦＷ高木琢也監督（４３）も「韓国人のあの子はいいね」絶賛。敵将にも強烈な印象を焼き付けた。

　０６年にＵ－１７韓国代表経験があるぐらいで目立った経歴はない。身長も１７０センチと大きくはない。だが、筋肉質のガッチリした体格でフィジカルは強い。プロ相手でも堂々と渡り合う姿に頼もしさを感じた。

　キムは「日を追うごとに良くなる努力をしたい。もっとコミュニケーションを取り連係を高めたい」という。福岡でさらなる成長を遂げてもらいたい。

（菊川光一）