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2005年04月20日

ボールを替えてマスターズを獲ったウッズ

 戻って来ました。タケ小山こと小山武明です。前回同様、私の目で見た、聞いた、体で感じた世界のゴルフすべてを皆さんにお届け出来ればと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

 今回はマスターズの話をしましょう。勝ったタイガー・ウッズもショットは決して良くなかった。あれだけドライバーが曲がっても勝てるメジャーはマスターズだけ。隣のホールから打った回数も一番多かったのではないでしょうか。

 ではなぜ勝てたのか。やはり頭抜けたショートゲーム。グリーンを外した時にどれだけ拾っていけるか。特にマスターズの開催コース・オーガスタナショナルはバーディーが取れるホールが多いので、いかにピンチをしのぐかが優勝へのポイントとなるのです。

 タイガーのショートゲームで何が変わったのか。スイングでもなくメンタルでもなく体でもないのです。答えはボールです。彼が今年から使っているN社のボールは、飛んで曲がらずと、ここまでは他社と同じなのですが、グリーン周りでのスピン量が多いという事です。マスターズの前にタイガーはこんなことを言っていました。

 「このボールを作った日本人エンジニアのロック石井が飛んで横風に強く、そして僕の注文通りグリーン周りでのスピンが効くボールを作ってくれた。注文すればそれをこなす男、頼りになる」

 今回の優勝で一番の印象に残ったのは最終日の16番のアプローチでした。ほとんどの選手は左の池を避け、右からの傾斜を使ってピンを狙って来るのですが、タイガーは攻撃的にピンに打ってくるタイプ。他の選手ならば絶対外してはいけない左サイドですがタイガーには想定の範囲内だったでしょう。そしてボールがあの奇跡的なバーディーを呼んだのでしょう。

 次の17番のアプローチはディボットがボールのすぐ後にあってライが非常に悪かったと聞きました。決してしびれていたわけではないのです。でも上がり2ホールでボギーを打っての優勝はやはりまだ本物ではありません。今年のメジャーはこのマスターズだけと予想していますが皆さんはどうでしょうか? 来月は今年第2のメジャー・全米オープンのお話をしたいと思います。


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小山武明コラム「World Golf」
小山武明(こやま・たけあき)
 1964年(昭和39年)7月7日、東京都生まれ。中大卒業後の89年、米国フロリダ州オーランドでゴルフ場所属のプロに。01年から「The Golf Channel」のコメンテーターとして活躍中。177センチ、85キロ。自身の公式ブログはこちら

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