
KAZ 69年1月19日生まれ46歳。身長173cm、体重83kg。ゴルフデビュー98年10月。05年夏オフィシャルハンディ取得。現在は『12.8』。ヘッドスピード平均45m/s。持ち球はドローと言いたいところだがフック。好きなクラブはAW。一応、日刊スポーツ社員のサラリーマンゴルファー。ツイッター@kazkawata
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テーラーメイド「R15 460」ドライバー
14年12月09日 [00時00分]
どーもです。
テーラーメイドのニューモデル「R15」シリーズのドライバーを試打できました。千葉の名門・平川カントリー倶楽部で開催された新製品試打ラウンドは無情にも豪雨!! 11月なのに寒さで手がかじかみ、ぶっちゃけ試打どころではない状況だったりして・・・。そんなわけで、早速試打クラブを借りていつも通りの試打をしてきました。今回取り急ぎドライバーのみですが、まずはヘッド体積460cm3のR15 460ドライバーからいってみましょう。
かれこれ、新製品発表会&試打会、新製品試打ラウンドと紹介しているので、都合3度目の登場だったりします。というわけで、概要は割愛!!
まずは見た目から。
R15 460はソールのフェースよりに配置した「フロント・トラック・システム」が特徴ですね。これまでのミゾに変わるほどフェースよりに配置されているのがミソ!! しかも、ウエートが2つ配置。「スライディング・スプリット・ウエート」でダイナミックな重心移動が可能になっています。ちなみに、フロントトラックをSLDRよりも12mmフェースよりの配置することで、ヘッド重量の75%をフェース側に配分可能となり、さらにロー・フォワード・CG(低浅重心)モデルになっているようです。
フェースはシャローですが、トゥ側下部にはややボリュームがある感じでした。
構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや大きめ。クラウンのシロも従来のシロよりもややマットな感じに見えました。
今回試打したのは、オリジナルシャフト「TM-1-115」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10度、ライ角58度、長さ45.5インチ、総重量311g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量57g、トルク4.1、中調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールは2ピースボール使用でした。
クラブの基本性能を確認すべく、まずは「スライディング・スプリット・ウエート」をデフォルトポジションで試打!
スペック上311gですが、持ってみた感覚はやや軽めな印象でした。ワッグルしてみると、オリジナルシャフトはSフレックスにしてはちょっと柔らかめな印象でした。実際に打ってみると、これはかなりラクに打てる印象です。前作SLDRに比較すると、かなりラクに球が上がる感じで、イメージはSLDR Sに近い感覚でした。ロフト10度モデルですが、SLDRで感じた「浅重心は球が上がらない」という感覚は、このR15 460には一切ないですね。まぁ、リアルロフトはもう1度位ありそうにも見えたりしますが・・・。とはいえ、浅重心らしいスピン量少なめの弾道はそのままに、しっかり球が上がるのはうれしいですね。つかまりは、ヘッド自体のつかまりというよりは、イメージ的にはシャフトのしなりでつかまえているようにも感じました。GST-3Bの5球平均データはHS45.1m/s、初速65.9m/s、飛距離240y、ミート率1.46でベストは写真の通りでした。
打感は柔らかめですね。ウエート位置でしっかり芯を食うと、かなり厚めな打感が特徴的でした。音は、澄んだ中高音系っす。
弾道はこんな感じ。スピン量少なめの高弾道!! テーラーメイドの理想は「打ち出し角17度、バックスピン量1700rpm」ですが、少なくとも打ち出し角はSLDRに比較すれば17度に近づいていると思います。スピン量はおそらく2000~2100rpmくらいじゃないかと・・・。
出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。これはヘッド自体のつかまりというより、ボクのイメージ的にはヘッドが走ってつかまえてくれる感じでした。
そして、気になっていたポジションがあるので、試してみました。それがこの振り切りポジションです!!
ウエートを左右に振り切ることで、慣性モーメントが大きくなるのでその分ミスヒットにも強くなるのではないかという試みです。これが、不思議なことにヘッドの感覚が変わります。ワッグルしてみると、ウエートを振り切った方が、ヘッドの重量感があるように感じます。当然、重さは全く変わっていませんが・・・。ということで、実際に打ってみると、これが打感も違うから不思議!! デフォルトポジションに比較して、若干弾き感が強く感じるから不思議ですな~! ちなみに、GST-3Bの5球平均データはHS45.6m/s、初速65.5m/s、飛距離238y、ミート率1.43で、ベストは写真の通り。飛距離的には若干遠慮気味でしたが、その分弾道がそろうのはうれしいかも!! そして想像通り、ミスヒットにも強い感じでした!
打感は前述通りなので、出球傾向に行きますが、それがこんな感じ! デフォルトポジションに比較した大きな違いは、その直進性ですな。これだけ差が出るとは、打ったボク自身がビックリっす!!
シャフトの印象ですが、これはSにしては柔らかめ。R15シリーズはどちらかといえば、アスリート系のイメージがありますが、そのヘッドに合わせるシャフトとしては、正直言えば物足りない感じもあります。とはいえ、このR15 460はアベレージでも使える印象もあります。このシャフトをラインアップすることで、「アベレージでもRシリーズ使えるんだぜぇ!!」っていうメッセージなんじゃないかなとか思ったりして!?
そして今回まずはドライバー2本の紹介な理由は、カスタムシャフト4本をすべて試打してみたからだったりします。実はオリジナルシャフトを先に試打、後日都合8本の一気試打でしたが、カスタムシャフト試打当日は気温が下がってしまい、データ的に「ん~!?」ってな感じもありました。おかげで向きになって打って、汗かきましたけど・・・(笑)
というわけで、まずは「ディアマナR60」Sフレックスですが、ポジションはすべてデフォルトポジション。スペックは、長さ45.25インチ、総重量314g、バランスD3.5。シャフトスペックは、重量64g、トルク3.5、中調子。
持ってみた感覚としては、手元に重量感があるというかしっかり感がある感じ。実際に打ってみると、手元の重量感があるのでD3.5ですがそれほどヘッドの重量感はなかったように思います。手元のしっかり感に比較すると先端がやや走るような感じで、思った以上にしなやかに振れますね。弾道はやや高めの中弾道。スピン量少なめの強弾道ですが、出球はドロー系でした。GST-3Bの5球平均データはHS44.8m/s、初速65.3m/s、飛距離236y、ミート率1.45で、ベストは写真の通りでした。
次は「アッタス6☆6」Sフレックス。スペックは、長さ45.25インチ、総重量315g、バランスD4。シャフトスペックは、重量64g、トルク3.3、中調子。
持ってみた感覚は、シャープに振れそうな感じ。実際に打ってみると、やはりこのATTAS6☆はしかりシャフトが捕まえてくれる感じですね。ヘッドがビシッと走ってくれる感じですが、その効果もあってかガッツリ高弾道! でも、スピン量少なめなので、そのままガンガン前に行く感じでした。出球傾向はドロー系。GST-3Bの5球平均データはHS45.5m/s、初速65.4m/s、飛距離236y、ミート率1.44で、ベストは写真の通りでした。
続いて「スピーダー661エボリューション」Sフレックス。長さは45.25インチ、総重量316g、バランスD4。シャフトスペックは、重量66g、トルク3.7、先中調子。
持ってみた感覚は、この組み合わせもかなりシャープに振れるような印象でした。ところが、実際に打ってみるとアッタス6☆とは全く違う印象です。根本的にはこのスピーダー661エボリューションのほうが硬いんじゃないかな!? 先中調子とありますが、先の走り感としてはアッタス6☆の組み合わせのほうがしなる感じでした。そういう意味では、振り感のシャープさはベスト!! 弾道的には中弾道で、最も弾丸ライナー系。出球はほぼストレート。GST-3Bの5球平均データは、HS46,6m/s、初速65.6m/s、飛距離237y、ミート率1.41で、ベストは写真の通りでした。
最後は「ツアーAD MJ-6」Sフレックス。長さは45.25インチ、総重量313g、バランスD3.5。シャフトスペックは、重量62g、トルク3.4、中調子。
この組み合わせは、新製品発表試打会でメチャ手応えが良かったのですが、豪雨の試打会ではやや右に抜ける感じでしたからね~。持ってみた感覚は、なんかしっかり振っていけそうな感じ。実際に打ってみると、中間から先が走るようなイメージですが、先端部は結構しっかり感がある感じ。手元が若干柔らかめな感じもありますが、イメージはやはり先が走る感じですね。弾道は高弾道の弾丸ライナー系ですね。出球はほぼストレート。GST-3Bの5球平均データはHS47.0m/s、初速65.8m/s、飛距離238y、ミート率1.39で、ベストは写真の通り。やはりイメージ通りというか、振れますね。きっちり振ってはいますが、ヘッドが走っているせいかHSも上がっていますし、結果的には飛距離もベストでしたね!
というわけで、今回ボクが試打した限りでは、オリジナルシャフトでHS40~42m/sあたり、カスタムシャフトでHS43~45m/sは欲しい感じでしたね。Rシリーズといえばアスリート向けのイメージを受けがちですが、このR15 460は結果的に打ちやすさも兼ね備えたモデルだと思います。これまでの浅重心モデルは球が上がらない、つかまらないというイメージもありましたが、少なくともこのR15 460はその心配は不要です。ロースピンボールでバチコーンです。しかも、ウエートでいろんな調整が可能ですから、これはなかなかおもしろいクラブですね!!
G30買ったばかりですが、今年のニューモデルはヤバイモデルばかり次から次に出てきますねぇ・・・
<テーラーメイド「R15 460」ドライバー>
■KAZ'sインプレッション(10点満点) ※オリジナルシャフト、デフォルトポジション
▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:7▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9
■ヘッド:ボディ・ヘッド=6-4チタン
■シャフト(重量/トルク/調子):「TM1-115」(S=57g/4.1、SR=55g/4.5、R=52g/4.7/中調子)。ディアマナR60(S=64g/3.5/中調子)。ATTAS6☆6(S=64g/3.3/中調子)。スピーダー661エボリューション(S=66g/3.7/差中調子)。ツアーAD MJ-6(S=62g/3.4/中調子)。
■価格:オリジナルシャフト装着モデル1本6万5000円+税、ディアマナR60、ATTAS6☆、スピーダー661エボリューション、ツアーAD MJ-6装着モデル1本8万5000円+税。
■備考:11度モデルが左用あり
(試打 - テーラーメイド)
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