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KAZ 69年1月19日生まれ46歳。身長173cm、体重83kg。ゴルフデビュー98年10月。05年夏オフィシャルハンディ取得。現在は『12.8』。ヘッドスピード平均45m/s。持ち球はドローと言いたいところだがフック。好きなクラブはAW。一応、日刊スポーツ社員のサラリーマンゴルファー。ツイッター@kazkawata

小暮博則 ゴルフのヒント!

14年06月14日 [00時00分]

どーもです。

KOGURE PRO.JPG今日はマンスリー企画、「小暮博則 ゴルフのヒント!」。先月末から今月頭にかけて、皆さんからゴルフに関する質問を募集しました。急遽の募集で短い期間にもかかわらず、多くの質問をいただきありがとうございます。その中で多かった内容が「シャンク」「チーピン」「バンカーショット」でした。というわけで、まずは「シャンク」について小暮プロに聞いてきました! なお、できるだけ個々の質問にも答えていきますので、長い目で見てやってくださいね!!


みなさん、こんにちは! 小暮です。ゴルフに関する質問を多数いただいてようで、大変うれしく思っています。

今回は「シャンク」について考えてみたいと思います。

【stage1】新しいゴルフ
ゴルフを始めたばかりの頃って、クラブがボールに当たるだけでも楽しいですよね。ジュニアなんかは、球が前に飛ぶとそのボールを追いかけて芝生に走り出してしまう子もいるくらいです。つまり、「ミスして恥ずかしい」などの感情は経験によって生まれる後天的要因です。

【stage2】ミスの原因を知る
経験を重ねることで「なぜ当たらない?」「なぜ飛ばない?」などミスの原因を知ろうとします。これが上達への第1歩になります。

【stage3】練習による打点調整
ミスの原因を解決するために、上下左右の打点調整を行います。ちなみに、自分の考えでは、ドライバーのOBが減れば100切り、アイアンを芯で打てるようになれば90台、ショートゲームでタテの距離感を合わせられるようになれば80台、パターが32以下になれば70台が見えると思います。

【stage4】正しいスイングでないと整合性がとれない!?
個々に練習をしていると、例えば「ドライバーは右に行くのに、アイアンは左に行く」「フルショットは打てるけど、コントロールショットは打てない」などの経験はありませんか? これが、スイングの整合性があっていない状態です。ナイスショットとミスショットが混合する。つまり、再現性が高い状態とはいえない状況なので、シャンクのミスがでたとしても不思議ではないといえます。

【stage5】シャンクとは?
シャンクは「フェース面以外でのヒット」といえます。シャンクには、「ネックヒット」「トゥヒット」の2タイプがあります。前者はいわゆる上級者のシャンクで、後者は「初心者のシャンク」と呼ばれるものです。

【stage6】なぜ、シャンクは起こるのか?
実は、ライ角、フェース角通りにスイングしていないからです。例えば、テニスのラケットならグリップの延長線上に重心や面がありますが、ゴルフクラブにはライ角があり、グリップの延長線上に重心も面もありません。

【stage7】ライ角通りにヒットできていないの?
多くのアマチュアゴルファーができていません。小さい動きだとミスは少ないので、例えば膝から膝のスイングであれば、シャンクはほとんど出ません。動きが大きくなることで、複雑な動きが加味され、ミスが起こる可能性が高くなります。

【stage8】では、ライ角通りに当てるには?
例えば、ドライバーの倍の長さがあるクラブがあったとしましょう。このクラブでフェースに当てようとしたら、みなさんどうしますか? 本能的にフェースの開閉を小さくしようとしますよね!! つまり、シャフトをねじったり、フェースをこねたりしたら当たらないということを、本能で感じとっているのです。

【stage9】短いクラブでは?
そもそも、短いクラブはなぜ短いのか? なぜ、ロフトが大きくて、ライ角がアップライトで、スピンコントロールしやすくなっているのか? これは、さまざまなライに対応して打ちやすくするためなんです。例えば傾斜などライが悪い場合、ボールを右においてアウトサイドからアタックして、インパクトでフェースターンを抑えても、短いクラブなら打てるわけです。想像してもらえばわかると思いますが、シャフトが長くて、ロフトが小さくて、ライ角がフラットなクラブでは同じような打ち方は難かしいというか、プロでも困難でしょう。

【stage10】では、シャンク防止のために必要なドリルは? (写真左がGOOD、右はBAD)
①左足重心で構える(左つま先を意識する)
SIDE1 R.JPG SIDE1 W.JPG
※フェースの向きにも注目!! フェースはかぶせない。フェースが被るとクラブは外に上がりやすい!!

②少しボールから離れて、手元を前に出す
BACK1 R.JPG BACK1 W.JPG
※ボールの近くに構えると、窮屈になるため手元が浮きやすくなる

③インサイドバック(両手のアームローテーションを抑える)
BACK2 R.JPG BACK2 W.JPG

HALHWAY BACK R.JPG HALFWAY BACK W.JPG
※アームローテーションについては前回の「ゴルフのヒント」を参照!!

④ハンドファーストインパクト(左手甲のローテーションを抑える)
IMPACT R.JPG IMPACT W.JPG
※アームローテーション&左手甲のローテーションが大きいと、必然的にフェースが開く!!

⑤左に乗ったままフォロースルーで両肘を伸ばす
SIDE4 R.JPG SIDE4 W.JPG

こんな感じでドリルしてみてください!

<参考写真>
◇良い例(正面)
SIDE1 R.JPG SIDE2 R.JPG SIDE3 R.JPG SIDE4 R.JPG

◇悪い例(正面)
SIDE1 W.JPG SIDE2 W.JPG SIDE3 W.JPG SIDE4 W.JPG

◇良い例(後ろ)
BACK1 R.JPG BACK2 R.JPG BACK3 R.JPG

◇悪い例(後ろ)
BACK1 W.JPG BACK2 W.JPG BACK3 W.JPG

それと、気になった質問があったので、お答えさせていただきます!!
<質問>
「最近、日本のプロトーナメントTVで観ていてすごく気になることがあります。選手が打つ時にキャディが必ず『プレー入ります! 止まってください』とくどいほどいっているのですが、あれ止められないですかね。毎回、毎回聞いているとうんざりで試合を見る気がなくなります。僕には『お前らが静かにしろ』といいたくなります。海外の試合をみると、みんなよほどでないかぎりさっさと気にせず打っているような気がします。ご意見お願いします。僕と同じように感じている人きっといると思います」

私が2011年にマスターズを見に行った時に感じたことですが、あれだけのパトロンがいるにもかかわらず、選手がプレーに入るとサッと静かになるんですね。思うに、「プレーヤーは一生懸命に戦う。ギャラリーはそれを見に行くし応援するけど、プレーの邪魔はしない」という共通認識がしっかりできあがっているのだと思います。騒いでいても、「QUIET PLEASE!」の札が上がると、ギャラリーは静かになります。

また重要なのは、「全てのプレーヤーに対して同じ姿勢」ということです。以前国内ツアーで石川遼プロのパットが終わると、その後にプレーヤーがいるのに、ギャラリーが移動を始めてしまいましたよね。アメリカでは、そういうシーンをあまり見なかったです。とはえい、実際にはアメリカでもギャラリーが騒ぐこともあるでしょうが、そういうときは選手がギャラリーを止めていました。私は実際に見ていませんが、ジャック・ニクラスと青木功の全米オープン・バルタスロールの件がいい例でしょうね。

確かに、キャディさんの「止まってください!!」は耳障りだと思います。でも、いわざるを得ない状況になっているのかもしれませんね。

(ゴルフのヒント)

コメント(8)

小暮プロ、初めまして。マルコと申します。

アプローチのアドレス時の左足重心。とても参考になりました。
最近アプローチの距離感が合わなかったり、突然シャンクが出たりして悩んでいましたが、基本的な事を忘れていました。今度の日曜日にラウンドがあるので、この点に気を付けてみます。

またよろしくお願いします。

マルコさん

コメント頂きありがとうございます。
左重心によるインパクトは、正確なインパクトを得れます。練習と実践で、是非お試しください!
次回も是非、お便りをお待ちしております。

小暮プロ、初めまして。
次回のチーピン編も楽しみにしております。

プロスポーツ観戦に関してコメントさせて頂きます。
先日、LPGAトーナメントを観戦しましたが、残念ながらお目当ての選手が打ち終わると、次のポイントに一目散!という方がいらっしゃいました。
声を掛けるのもハウスキャディよりも専属キャディのほうが制止を呼びかけてました。
確かに耳障りなんですけど、選手と共に戦っているキャディとしては当然のことかもしれません。
”アイドル”目当てで観戦しに来た方にとってはペアリング選手に対してのリスペクトもないし、協会も観戦マナー向上は呼びかけているようでしたが、その手の方たちにはなかなか届いていないように思います。

残念ながら他スポーツでもこれは同じです。
引退しましたがビーチバレーの浅〇選手の時は本当に酷かったし、サッカー、バレーボールの代表戦に全く関係ないアイドルをセットする某局も酷い...メディアも商売ですから気持ちは分かるんですが、やり方が露骨でドン引きします。

確かに競技そのものので、その魅力を拡げて行くのは大変です。時間もかかるでしょう。
マイナースポーツであればアイドルを作って祀り上げて、その選手だけでもとりあえずその競技の露出は増え、世に認知されるでしょう。しかし問題はその後です。そのスポーツを文化としたいのであれば方法論は変わってくると思います。

2015年問題を抱えるゴルフ業界としても、ゴルフを観る人、プレーする人を育てて行くこと、マナー、モラルを浸透させることはとても大事だなと感じます。

長文にて大変失礼を致しましたm()m

gentoopenguinさん

コメント頂きありがとうございます。
チーピンも、私見述べさせて頂く機会があると思いますので、その際はお楽しみください。
『ギャラリィー観戦』での貴重なご意見を感謝申し上げます。大会は、スポンサー、運営側、選手、観客、視聴者、関係者様等で成り立っています。円に喩えた場合、欠けた部分があったとしたら、到底綺麗な真円にはなりません。
ここは、各々のポジションに立ってベストを尽くすことが大切だと思います。また、1人1人が、正しい考えと判断、情報を共有する事がきちんとできている状況なら、今後のゴルフ業界は明るいと思います。
素晴らしい選手と見識の高い観戦者、私もコーチの立場で協力したいと思います。
今後ともお便りをお待ちしております。

gentoopenguinさん

コメント頂きありがとうございます。
良識ある方は、その行動規範に社会性があると存じます。
今回のコメントも大変勉強になりました。

総じて、「声が気になる」のも事実ですが、選手達が置かれている状態も事実と言えます。ただ、プレーヤー目線で言うならば、動いて打てない、騒いで打てないプロはいないと思います。打つ方向(球が飛び、落下する方向に人影が重なる)場合は、危険回避の為に、「止まってください」と声を駆ける場合が大半です。

2015年問題、他のスポーツ(サッカー、野球等)との魅力比較やファン層の拡大をゴルフ界も進めて行かなけばなりません。皆様からのお便りが、業界を変えて行く力となることを、私も願っており、コーチとしての立場で注力したいと思います。

プレー入ります質問をした者です。
あるTVでM里プロのキャディーをしている人が
「プレー入ります、止まってください」は一つのルーティンだと
言っていました。あきれてしばらくボーとしてしまいました。
なんという殿様目線なんでしょう。
観客のことは見えていないという事でしょう。
俺たちのプレーを見せてやってる感覚なのでしょうか?
それもたいした技術でもないプレーをですよ。
全米の谷口、あれが日本ツアーのレベルなんです。
レベルが低いなら低いなりに他に出来ることがあるだろうと思います。僕はファンにも責任があると思います。ファンも日本の
ゴルフのためにもっとクレームを出した方がいいと思います。
まだまだ言いたいことは山ほどあるのですが、
ただゴルフを愛する一人の人間とし書かせていただきました。
お情けの涙ではなく、本当の闘いの中での涙を日本の試合を
観て流してみたいものです。去年のマスターズの様に。

小暮プロ、有難う御座います。
私もアマチュアプレーヤーとしてゴルフファンとして、
まずは自らが気を付けたいと思います。

さっさと打てさん、それが本当にルーティンだったら、なんだか悲しいですね。
小暮プロの仰る、危険回避であるならば仕方ないと思えるのですが、本当にごく一部ですが「そこは関係ないだろ..」ってとこまで声を掛けるキャディはいましたね。
集中させるにしても他に方法はありますよね。
例えばビジョン54とか...(笑)

さっさと打てさん


コメント頂きありがとうございます。
プロキャディーにとって、選手の成績がすべてであり、止まって下さいと静止を促す掛け声はルーティンである。
この意味は誤解を招きやすい。ギャラリィー軽視の態度ととるか、安全とスコアがのびるエキサイティングな展開の為の掛け声ととるかで、内容が変わります。

耳障りな掛け声も確かに存在するでしょう。
けれども、それがすべてでないこともあるとおもいます。

選手もキャディーも視聴する方も良いプレーを望でいるとするならば、進む方向に大差はなく、改善を促していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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