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KAZ 69年1月19日生まれ46歳。身長173cm、体重83kg。ゴルフデビュー98年10月。05年夏オフィシャルハンディ取得。現在は『12.8』。ヘッドスピード平均45m/s。持ち球はドローと言いたいところだがフック。好きなクラブはAW。一応、日刊スポーツ社員のサラリーマンゴルファー。ツイッター@kazkawata

山本恭司 ロングインタビューVOL2

11年12月11日 [00時00分]

どーもです。

BOWWOW結成35周年記念として、リーダー&ギタリスト山本恭司さんのロングインタビューです。昨日はBOWWOW主体でしたが、今日はミュージシャンとしての山本恭司さんに迫りたいと思います。

s_DSC6556.jpg-恭司さんはもともとプロを目指してギターをやっていたわけですよね?
高校生の時から絶対プロになるぞと信じてやっていたから、みんな進学する中、ボクは音楽の専門学校に行ったんです。音楽のより深い知識も身につけたかったし1日中ギターや音楽のことだけを考えていられるなんてこれ以上の幸せはないなと思って(笑)

-そういえば、地獄の合宿で新美さんにドラムを教えていたのも恭司さんだったとか・・・
あ~、確かに最初のころはすべての楽器の先生もやってましたね。でも、それは高校時代から先生体質なのか、バンドのメンバーにみんな教えていましたから。ドラムも大好きだったから、自分でも勉強しましたよ。

-ギタリストというだけなく、本当にマルチプレーヤーですよね?
色んなものに興味がありますね!

-本当に音楽が好きなんですね
音楽無しで生きられません(笑) まさに、No Music, No Lifeですね。もともと聴くことは好きだったんだけど、ギターを弾くことによって、当時は自分の中に溜まっていた怒りとかストレスとかが流れだしていくような、そんな感じだったんです。だから、音楽をやることでモテたいとかそういうんじゃなくて、僕にとっては、まさに自分の精神状態の平静を保つために必要なものだったんです。

-それは、どういったことがあったのでしょうか?
僕はね、子供の頃、とにかく体が小さくて弱くてそれが大きなコンプレックスになっていて、周りからも何かに付けとやかく言われることが多くて、この前同窓会があったので、小学校時代のサイン帳を見てみたら、みんなにバカにされていて、ひとつもいいこと書いてなくて(笑) それを持っていって友達に見せると、「ひどいこと書いてるな・・・」ってみんなも認めていました(笑) だから、もう当時はストレスの塊だったんです。そのストレスのはけ口が家の中で暴れたりとかで。内弁慶のひどいやつでしたね。何に対しても素直に受け入れられず、中学生の時は、問題を起こしては毎朝職員室で正座させられていました(笑)

-意外です
学級裁判が開かれたくらいですから! 「山本恭司を特殊学級に入れるか、坊主にするか」って。先生を中心にボクを全員で囲んでね。学校で一番恐れられていた生活指導の先生に心労をかけて保健室送りにしちゃったりしたから。そのあとちょっとしたことがあって、ボクのせいで連帯責任でクラス全員坊主にされて。長髪が自慢の番長もいたのに。他愛もないいたずらだけど、まぁいたずらが過ぎたかもしれませんね(笑)

-当時は連帯責任は当たり前でしたよね。それで仲間意識が芽生えることもあったように感じます
いや、みんなにはとても迷惑がられたけど(笑) しかし当時は、殴られるのも当たり前だったなぁ。ボコボコにされたもんね、先生に。でも、そんなやんちゃしてたのが、ギター持ったらメチャクチャ穏やかになって。

-全精力がギターに向いた?
そうですね。学校で勉強している以外は、ずっとギター持っていました。ご飯食べながらも、寝るときもギターを持っていました。

-自然と好きになったわけですか?
自分の歪んだ感情をうまく流してくれたツールであったと同時に、それまであまり人にほめられることがなかったのが、ギターを弾いたら「おおっ~」ってなったわけですよ。それこそ、他校の上級生や他県の大人達までがね。それがすごく不思議な感じで、自分の人生を助けてくれたように感じたんですよね。だから、さらに好きになって。それで練習すれば、さらにうまくなるから、どんどん良い方にいったんでしょうね。

-絶対プロになるんだって思ったきっかけは?
今から思えば間違っている考えかもしれないけど、とりあえず当時の海外アーティストのレコードのどれを聴いても、全部コピーできたというところから(笑) だから、「オレは海外のレベルにあるに違いない!」って(笑) 僕がいた島根県松江市は小さな田舎町だったので、周囲には「井の中の蛙!」っていわれていたけど、逆にまわりにとんでもなくすごい人がいるでもなく、自分ひとりでコピーしてうまく弾けてしまうことが、いい感じに背中を押してくれたようにも感じます。

-もちろん、自信もなければプロを意識することさえないでしょうからね
それから、僕はとにかく人と合わせるのが好きで、よく武者修行をしていたんですよ。ギターをもった最初のころ、それこそコードというものを知る前から、ずっとアドリブだったんですね。当時はフォークコンサートが盛んだったんですけど、そこにギターもっていって、知っている人がいてもいなくても、「一緒にやらせてください」って。「やらせてもらえれば絶対ちゃんと出来ますから!」っていって、あちこちに参加していた。そこで、エレキ持ち込んで、歌の合間のオブリとか、間奏のソロとかね。そうやっていくうちに名前が地元で広まっていったのですが、これは東京に出てきてからも一緒でしたね。18歳で始めて上京したその日も、その辺の楽器屋のリハスタから音が漏れてきたら、いきなり入っていって「ちょっと一緒に弾かせてください」ってやっていました。そうやって、色んな人とセッションするのが好きだったんだけど、その辺は今も変わらないです。だから、いろんなジャンルの人とやるのが楽しくて!新鮮な刺激を受けると自分の未知なる部分が次から次へと引き出されるのがまた嬉しいんですよ。

s_DSC6173.jpg-その辺が恭司さんの幅の広さのなんですね。凝り固まったひとつの何かに縛られるのではなく、本当に自由なんですね。ハナからジャンルとかそういう枠の概念がないように感じます。
もともと、音楽は自由に自分を表現するものだと思うんですね。僕はこの自由っていうのをすごく大切にしていますから。よくみんな「これやっていいんですか?」って聞いてきますが、自由なんだから! それが素晴らしければ、みんな共感してくれる。結論めいてしまうかも知れないけど、自分が自分なりに充実したいい人生を生きていれば、そして表現方法さえ身に付けていればそこにいい音楽は生まれるはずなんです。そこに出てくるのはその人そのものだと思うんですよね。だから、生き方も大切だし、やはり自由ということが大切なんです。そこに尽きると思います。僕はもともと色んな音楽を聴くのが好きだったし、音楽学校に入るとまわりにすごいヤツもいっぱいいました。そういった仲間たちからもいろいろ教わったし、プロになってからは、やはりすごいミュージシャンがいて、そういう人たちに飛び込んでいけば受け入れてくれるし、そうするとそこからまたどんどん広がっていくんです。日本のロック界だったら、僕が一番多くのミュージシャンとセッションしているんじゃないかな(笑)  楽しいです、音楽を通じて自由な交流が出来、新たな表現方法を得るって。

―そこが音楽の醍醐味でもありますよね
特に日本は、教育のせいもあるかもしれないけど、なんか枠にはめ込んで、そこから飛び出せないようにしちゃっているよね。日本株式会社という機構を維持するためには必要なのかもしれないけど・・・。文化的なことへの理解度が決して高くないから、自由度も低い。だから、みんな「これしていいですか? あれしていいですか?」って聞いてくるんですよね。

-それはプロのミュージシャンでも・・・なんですか?
プロもいろいろいますからね。でもロック界はわりと自分たちで枠を作っちゃう傾向が強いかも・・・

-年齢的なものあるのでしょうか?
やっぱり若い世代は多いように感じます。僕らの世代は、例えばロックにしても、自由なインプロビゼーションっていうのが当たり前でした。レッド・ツェッペリンなんかをみても、1曲が20分になっちゃったりして、中身がどんどん広がってるよね、そのときの気分で。パープルだってそうだったでしょう。

-ライブでレコードと同じフレーズを聴くのは、キメのフレーズだけだったりしますよね。でも、聴く者としては、その「どんな風になっちゃうんだろう?」というワクワク感も楽しみですからね
それが普通の感覚だったんです。マウンテンとか、クリームもそうだったよね。だからインプロビゼーションになったら、曲から離れて自由なリフで自由になんでもやっていいんだっていう、それが当たり前だと思っていたし、高校時代からそんなセッションばかりやっていた世代なんです。最近はどちらかというとキチッとコンパクトにまとめられたものが多いですよね。

-そうですね。リスナーが曲を覚える意味でのコンパクトさは必要なのかもしれないけど、そこがスタートで、ライブではインプロビゼーションを楽しめるかというと、残念ながらライブでもきっちりCDのままだったりしますよね
自分でもVOWWOWのころは構成を緻密にしていましたよ。もちろん、アドリブのパートもいっぱいあるけど。でも、ああいうバンドだったら、ソロまできっちり構築された曲はそのままでもいいと思うので、すべてを否定するつもりはないです。でも、そっちだけだとつまらない。実は、僕は今極端な方に行っていて、2時間のライブを何の打ち合わせもせずに、その場の思いつきのみで即興演奏を展開するという実験的なライブをやっているんです。今度1月にも横浜でやる予定です。実際、もう6回目になるんですけど、フリースタイルジャムって名付けています。ホントになにも決めていない。リハもなくてサウンドチェックだけ。僕が弾き出したらそこにみんな乗ってきたり、チューニングしている音に乗ってきたりで、それが曲になって10分20分って続くわけです。

-まさにインプロビゼーション!
もう、ホントに何でもありの自由の極地ですね。ぜひ、1度見てください。「型にはめられたくないから自由にやってます!」の究極かもしれない!!

-決められたフレーズを聞く楽しさもあると思いますが、ライブならではの「なんじゃこりゃ!?」も聞きたいですからね。その「なんじゃこりゃ!?」がライブの醍醐味だとも思います。なぜ、そういうバンドが減ってしまったんですかね?
自由な発想さえあれば、あとちょっとした勇気があればみなできるはずです。若いミュージシャン達のテクニックはすごいんですから。一歩踏み出すことによって新たな世界への扉は簡単に開きますよ。

-恭司さんをもってしても最初のフリースタイルジャムは勇気のいる行為だった?
僕が言い出したんですけどね。メンバーも「いいんじゃない」って軽いノリでした。でも、ホントに筋書きがないから。リハもやってないし。本番当日に3人集まって、「じゃ、やってみようか」ですからね。1回目はやっぱり勇気が要りましたね。でも、1回やって、「この3人なら大丈夫だ」って感じましたね。で、5回やったからね。YouTubeでも見れますよ。この前赤レンガ倉庫でやったから。 

-どうしても、「BOWWOWの山本恭司」としてみてしまいますが、ボクらも「ミュージシャン山本恭司」としてみる目が必要かもしれませんね
もちろん、BOWWOWの山本恭司でもあるんだけど、個人としてもやりたいことがいっぱいなんです。今はさらにやりたいことが加速しています。

s_DSC6229.jpg-実際、どんな活動をしていく予定ですか?
BOWWOWの山本恭司というのは当然自分でも受け入れていますが、「山本恭司=ハードロックギタリスト、ヘビメタギタリスト」というくくりはイヤなんですね。僕はもともと幅広くミュージシャンでいるつもりだし、実は今一番数多くやっているのがたった一人の「弾き語り弾きまくりギター三昧」というライブなんです。前半はルーパーも駆使しながらアコースティックでの弾き語り、後半はソロアルバムの曲をインストで弾きまくるんですが、一人という事で何でも自由に表現出来てとても充実したライブなんです。一度観てもらえたらこのインタビューで語ったことの意味も分かってもらえると思います。とにかくこれからも今まで行ったことのないような場所にもどんどん自分の足を使って出向いて行こうと思っています。近くまで来たらぜひ観に来て下さいね。

-それに色んな方とのセッションもやっていますよね
そうですね。津軽三味線の名人と一緒にやったりもしています。12月22日にも東京でやりますので。 アコースティックを津軽三味線のチューニングにして、津軽三味線と掛け合いとか、じょんがら節をやったりとかね。あと、高校時代の同級生の佐野史郎に小泉八雲を朗読してもらって、その隣で即興で弾いたりとかもしています。どこにもないアートだと思っていますよ。こちらは2月に銀座でやりますので良かったら、皆さん観に来てください!!

-まさに自由は発想ですね
まだまだありますよ(笑) 「六弦心」という、日本のメロディをあらゆるジャンルの日本人ギタリスト達が演奏すると言うアルバムをプロデュースしたり、海外のアーティストと一緒にチャリティCDも出す企画もあります。そこではロベン・フォードやヴィニー・カリウタといったフュージョン界の素晴らしいアーティストと競演させてもらったり、パラグアイのアーティストで、「アルパ」という金属弦を使ったハープなんですけど、そのNo.1奏者とやったりとか、世界的なジャズピアニストのアキコ・グレースとか、そういった世界中のいろんなアーティスト達と競演したアルバムを3月に出す予定です。

-すごい作品になりそうですね
更にハードロック系では、フェア・ウォーニングのトミー・ハートからフェイスブックを通じて「チャリティ作品を手伝ってくれないか?」ってメッセージが来て、そこで弾いています。いろんなバージョンがあって、ヨーロッパ中のヘビーメタルアーティストが「We are the world」のように「Help」を歌って、ギタリストもソロを何人かで分け合って弾いているんですが、その中の1テイクは、トミーが歌って、ギターは僕だけのテイクになる予定なんです。べースはVOW WOW時代の仲間、ニール・マーレイだし、キーボードはドン・エイリー。これ、鳥肌モンですよ!!

-ボクら世代のロックファンはたまらないメンバーですね
今年一年振り返ってもロックあり、ブルースあり、ジャズあり、フュージョンあり、民族音楽あり。そうそう、カシオペアの向谷実君や櫻井君ともやったんだけど、僕もカシオペアの曲弾きましたから!! まだまだ、あるはずなんだけど・・・

-まさに自由の賜物ですね
自由を具現化して、音楽を楽しんで、それが自分のためだけでなくてね。僕は、音楽は人をハッピーにしなきゃいけないものだと思っているので、それはどのライブでも同じ。来てくれた人達全員がハッピーになってもらえるようにプレーするし、そうなってもらえる自信もあります。特に最近のライブを見てくれた人は、きっとそう感じてくれていると思います。今は、ある種揺るがない自分っていうのがいて、それを自分で感じています。それは、やっぱりこの35年間の経験だと思うんですよ。それも半端な経験じゃなかったから。だからそういった経験をさせてもらった恩返しとしても、音楽を通じてみんなにハッピーになってもらいたい。それが今の僕の喜び。自分がうまく弾けたとかじゃなくて、ライブやCDの向こう側でみんなが笑顔になってくれるのが、最高の幸せですね。(終わり)

<山本恭司関連サイト>
BOWWOW OFICIAL SITE
山本恭司FACEBOOK
山本恭司スケジュール

(芸能)

コメント(2)

少年時代の意外なエピソードに驚きです!


ところで
ヘビーメタルのアーティストなら、
HelpじゃなくてStarsをやって欲しい・・・
と思ってしまう、ロニーさんを敬愛するワタクシです。

Firesoleさん
どーもです。
聞いたボクもビックリでした・・・

We are the worldも現代版でやっていますから、Starsもやってみたら面白いでしょうね!!

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