2009年5月28日
モナコGPコースを自転車で走る 爽快!
ジロ・デ・イタリアの取材を終えて、モナコGPの開催地モナコ公国へ移動。自転車で移動しようかと企てていたが、F1の解説に備えて色々とネタを仕入れる必要があり、時間の制約があったので断念した。せっかく日本から新しい自転車を持っていったのにちょっと残念。というわけで、逆に空き時間にはモンテカルロの街や周辺を自転車で走って回った。
まずはお約束ということで、セッション終了後のグランプリコースを走行。モナコは海と山の間に張り付くようにできた街で、実は坂が多い。F1中継の映像でもアップダウンを感じると思うが、実際の坂はもっと急だ。しかも、当たり前だがコーナーが多い。
サンデボーデからカジノへ向かう上り坂を上り、カジノ前を通過して下ったところがロウズヘアピン。さらにつづら折りを下ってポルティエを右に曲がるとトンネル。一気に下って視界がパッと開けると、左側に地中海が見える。
F1だと空とガードレールしか見えないが、自転車だと街の景色が視界に飛び込んでくる。気分爽快(そうかい)。気が付くと自然にF1の走行ラインを走っていた。そんな自分に少し苦笑しながら、さわやかな地中海の風を全身に浴びた。
そして、モンテカルロラリーの名コース「チュリニ峠」があるモナコの裏山にも自転車で上ってみた。まるで崖のような裏山で、そこに上る坂道は自転車愛好家のトレーニングコースになっている。グランプリ期間中にも関わらず、そこには日常があり、まさに老若男女が自転車を楽しんでいた。
それにしてもだ。ヨーロッパはどの街に行っても自転車愛好家が多い。自動車と同じように、自転車もヨーロッパが生み出した文化。そのせいか道路も整備されていて、自転車と歩行者が干渉する場所や段差も少ない。これは馬車が走っていたヨーロッパの発想なのだろうか?
交通弱者が多い歩道に、自転車という車両を追いやってしまう日本とは全く道路事情が異なる。交通安全のためには自転車に乗る人の心がけも必要だが、交通システムという面での整備も課題だ。この分野において、僕らがヨーロッパから学ぶことは多そうだ。
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- 片山右京(かたやま・うきょう)
- 1963年(昭38)5月29日、東京生まれ。元F1ドライバー。91年、F1のラルースチーム(のちに会社名をヴェンチュリ・ランボルギーニに改める)と契約、92年、南アフリカGPでF1デビュー。93年からティレルに所属。94年3月、ブラジルGPで5位に入り、F1参戦3年目にして初入賞。この間の92年6月、「ル・マン24時間レース」にトヨタ車で出場もリタイア。96年12月、ミナルディに移籍したが、97年限りで引退を表明。F1通算95戦、最高成績は5位2回。その後はルマン24時間レース、全日本GT選手権、パリ・ダカール・ラリーに参戦。登山家としても活動、06年に世界第8位のマナスル(8163m)の登頂に成功するなど、8000メートル級の山14座を制覇することを目指している。登山のトレーニングで始めた自転車は同年、シマノもてぎレースの2時間エンデューロ2人クラスで4位。また07年にはエタップ・デュ・ツールを日本人トップで完走するほどのめりこんでいる。165センチ、56キロ。
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