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データマン野口の陸上記録のアレコレのイメージ画像

野口純正(のぐち・よしまさ) 兵庫県淡路島生まれ。小学校5年生の時から陸上競技やその記録に興味を持ち始め、以来、陸上競技ひと筋の人生を送る。陸上競技マガジン元編集長。国際陸上競技統計者協会(ATFS)会員。日本オリンピック委員会・専任情報・科学スタッフ(陸上競技担当)。日本陸連では競技運営委員会競技部委員(記録担当)と長距離・ロード特別対策委員会委員を務めるほか、大阪世界選手権・国際グランプリ大阪大会・日本選手権・スーパー陸上では競技場内ミニFM放送の解説を担当。世界的にも高く評価されている記録に関する知識や分析能力だけでなく、陸上競技全般に豊富な見識をもつ。現在、東京学芸大学中長距離ブロックコーチ。当人いわく「10年ほど前までヘッポコ長距離選手」でもあった。

日本の長寿記録は「男性上位」

10年10月12日 [13:25]

 前回は長続きする世界記録について紹介しましたが、今回は日本版です。以下は、現在の公認日本記録のうち10年以上破られていないものを古い順にまとめたものです(五輪・世界選手権実施種目に限る)。

1) 1979年4月22日~ 男円盤投げ 60m22 川崎 清貴(大昭和)
2) 1986年6月1日~ 男三段跳び 17m15 山下 訓史(日本電気)
3) 1989年5月27日~ 男やり投げ 87m60 溝口 和洋(ゴールドウイン)
4) 1991年6月16日~ 男400m 44秒78 高野 進(東海大TC)
5) 1992年5月5日~ 男走幅跳び  8m25 森長 正樹(日大)
6) 1993年5月14日~ 男十種競技 7995点 金子 宗弘(ミズノ)
7) 1996年8月3日~ 男1600mR 3分00秒76 日本
8) 1998年12月13日~ 男100m  10秒00 伊東 浩司(富士通)
9) 1999年10月1日~ 女三段跳び 14m04 花岡 麻帆(三英社)
10) 2000年7月16日~ 女100mH 13秒00 金沢イボンヌ(佐田建設TC)
※所属は当時


 上記の通りで、「女性上位」の世界とは違って、日本は「男性上位」のようです。最古の日本記録である男子円盤投げでは2007年に畑山茂雄(ゼンリン)が60m10を投げてあと12センチまで迫りましたがわずかに及びませんでした。

 ここ数年の日本選手の状況からすると、男子三段跳びで山下訓史の名前はあとしばらく残ることになるかもしれません。しかし、上記の円盤投げ、あるいは男子やり投げでは村上幸史(スズキ浜松AC)が「日本新」のアナウンスを近いうちに聞かせてくれるかもしれません。

 なお、歴代でもっとも長続きした日本記録は、男子走幅跳びの38年7カ月11日(南部忠平/7m98/1931年10月27日~1970年6月6日)です。

 全国のすべてを調べたわけではないですが、大学別最高記録を調査したところ、京都大学の男子の記録の中に70年以上も破られていないものが見つかりました。走幅跳び(7m74)、砲丸投げ(13m31)、円盤投げ(42m85)がそれです。いずれも1935年にマークされた記録で今年で「満75歳」。その命名で評判の悪い「後期高齢者」の仲間入りです。それよりも1年前の1934年にマークされた男子800mの立教大学記録(1分54秒0=当時の日本記録/青地球磨男)は、今年5月に76年ぶりに更新されました(1分53秒88)。

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