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2009年3月31日

チーム上げ潮の時こそ若手育成を

 久々に訪れたグラーツの中華料理店に、懐かしい顔ぶれがそろいました。オシムさんに、千葉でプレーしていたマリオ・ハース。ベルデニックさん(元市原監督)も、隣国スロベニアから駆けつけました。

 話題の中心はグルノーブルのUEFA杯“王手”。私たちは先日フランス杯準々決勝で、モナコに2―0で勝ちました。準決勝に勝てば、決勝の相手は多分トゥールーズです。リーグ戦の成績で、UEFA杯出場権を取れる上位クラブ。うちが決勝に進めれば、繰り上がりでのUEFA杯出場が確定しそうなのです。

 しかし私はそんなバラ色の未来よりも、クラブの改善すべき点が気になって仕方ありません。先日ザムフィールさん(元市原監督)がGMをつとめる、ルーマニアの「ポペスク・アカデミー」を訪れたのも、選手育成を勉強しなおそうと思ったからです。

 千葉の躍進はオシムの手腕と言われますが、最初に16歳の阿部ら若手の力を見抜き、抜てきしたのはザムさんでした。当時クラブは降格の危機で、彼はサポーターの方から「何でこんな少年たちを使うんだ!」という批判も受けていました。それでも彼は、阿部たちを使い続け、後のクラブ躍進の礎を築きました。

 実は94年W杯のヒーロー、ルーマニア代表DFゲオルゲ・ポペスクも彼の教え子です。彼はよく「私は実の子供がいないから、選手たちが子供みたいなもの」と言っていました。今も愛情込めた選手育成で、最近では期待のMFストイアンら、ローマに10代の教え子4人を送り出しました。

 浦和のフィンケさんも、10代の原口選手らを抜てきしているようですね。結果と並行して、育成を進めるのは大変です。でもトップチームが上げ潮の時こそ、育成をきちんとしないと。黄金期の直後に、世代交代に苦しむクラブの例は、枚挙に暇がありません。

 私もフィンケさんも、ザムさんに負けないように頑張らないと。そしていつか、ザムさんにはまた日本の子供たちの面倒を見てもらえれば、うれしいと思います。
(グルノーブル代表)


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コメント:1件

本当に懐かしい顔ぶれですね。
時間のかかる若手育成は本当に難しいのでしょうが、
リーダーのぶれない方針が絶対に必要ですね。

投稿者 エジムン飛田 : 2009年5月11日 12:32

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祖母井秀隆「日本人代表奮闘記」
祖母井秀隆(うばがい・ひでたか)
 1951年(昭26)9月2日、兵庫・神戸市生まれ。報徳学園から大体大をへて、読売クラブに加入。すぐに西ドイツへ単身渡航し、ケルン体育大でコーチ学を学ぶ。帰国後に大体大の講師に就任し、同サッカー部と同好会の「体大蹴鞠団」で選手指導。95年からJリーグの市原(現千葉)に招かれ、育成部長に就任。97年からは10年契約でチーム統括本部長に就任した。オシム監督など欧州の有能な指揮官を次々招き、万年降格候補のクラブを劇的に強化。05、06年にはナビスコ杯で連覇を果たした。07年グルノーブルのGMに就任。08年に1部昇格を果たし、直後に会長職に就任した。

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