2008年11月25日
学食の「縁」からオシムさんとの「縁」
グルノーブルは今、試練の時を迎えています。チームは非常にいいサッカーをしているのですが、もう1カ月間も勝ち星がありません(24日現在20チーム中11位)。そんな中、市原で監督をしていただいたザムフィールさんが「ヒデなら大丈夫」と激励の電話をくれました。そういえばリーグ序盤の好調時には「油断しちゃダメ。フランスはそんなに甘くない」とも戒めてくれました。「縁」とは本当にありがたいものです。
思えば多くの「縁」に、私は助けられてきました。留学先のケルン体育大の学食で知り合ったのが、後に市原の監督をお願いしたベルデニックさん。その縁で90年にスロベニアの彼の家を訪れると、近くでユーゴの代表合宿が行われていました。そこで彼が紹介してくれたのが、当時の代表監督、オシムさんでした。
縁はさらに続きます。07年にグルノーブルのGMに就任した際、私はまずメシャ・バズタレビッチ監督にオファーしました。交渉が難航する中、一番力になってくれたのは、オシムさんでした。彼はメシャとは、ユーゴ代表の監督と選手という縁をお持ちです。アシマ夫人と一緒に、教え子を電話などで説得し、監督就任を決断させてくれました。1年で1部に昇格できたのも、こうして優秀な監督を招くことができたおかげです。
市原で監督をしていただいたベングローシュさんも、座長を務める欧州コーチ連盟の会議に、毎年招待してくれます。おかげで多くの優秀な指導者と知り合い、意見を交換することができています。かつて市原でプレーしたベンソンやマリオ・ハースも、時折激励の電話をかけてきて、欧州のクラブや選手の情報を教えてくれます。フランスでの仕事は初めてですが、苦しい時にこうした「縁」が支えてくれるのは、非常に心強いことです。恩に報いるためにも、今のスランプを早く脱し、念願の1部残留を果たしたいと思っています。(グルノーブル代表)
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