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2008年09月03日

強化怠りサッカー界崩壊危機

<セルジオ越後・原博実 「3番勝負」:(上)>

 日本のW杯出場確率は50%!? 日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(63)と原博実氏(49)が、厳しい見解を示した。10カ月に及ぶ長丁場の最終予選開幕を前に2人がトークバトルを展開。原氏が「50%」と冷静に言えば、越後氏は「初戦に勝てば50%。負ければ0%」と衝撃的な数字を口にした。3日からスタートする両氏の3番勝負、第1回はズバリ、日本代表は南アフリカに行けるか-。

 --いよいよ最終予選ですが、日本は南アフリカに行けると思いますか

 越後 難しいね。今の日本のサッカー界は最悪。代表はJリーグ発足後、一番弱いんじゃないかな。協会の体制もよくない。岡田監督をバックアップする態勢もできていないよ。

 原 僕も、はっきり言って厳しいと思いますね。もちろん、可能性がないとは思わないけど、不安な点がたくさんあります。

 --ズバリ、最終予選突破の可能性は

 原 5チーム中3位でプレーオフだから50%。勝てないチームはないけど、確実に勝てるチームもない。どこも同じ。大混戦になって、来年の6月までもつれるのは間違いない。

 越後 初戦を勝つという条件で50%かな。もし、初戦で負けたら0%。数字上の可能性はあっても、サッカー界は崩壊するよ。

 --崩壊するというのは、どういうことですか

 越後 今の協会はバラバラ。02年のW杯開催以降、おかしくなった。常に興行優先で強化が忘れられてきた。五輪も3連敗で帰ってきて、底上げもない。プラスの材料は何もない。サッカー界にとっては、本当に危機的な状況だよ。短い期間の集中開催なら、崩壊する時間もない。でも、今回は長いからね。ボロボロになる心配があるよ。

 --崩壊しないためにも、まず初戦ですね

 越後 いや、初戦に勝っても状況が良くなるわけではない。どこかで負ければ同じ。そのくらい、今の日本の状態は良くないよ。

 --でも、この組み合わせなら、日本にも可能性があるのでは

 原 確かにもう1組は全チームにW杯出場経験がある。でも、逆に出場していない国の方がW杯へのモチベーションは高い。カタールなど国を挙げて強化をしている。その方が怖い。

 越後 今はJリーグから優秀な外国人が中東に買われていく時代。ウズベキスタンは(元ブラジル代表MF)リバウドをとって盛り上がっている。逆にJリーグはチーム数ばかりを増やして、レベルが下がっている。日本サッカー界の勢いは下降線だけど、中東は上がっているからね。

 原 代表に専念できない日本の事情もある。Jリーグも終盤になるし、ACLを狙うクラブもある。クラブとしては自分たちのタイトル獲得を優先したいだろうし、フル稼働する代表選手たちの疲れが心配。

 越後 中東ならリーグ戦を中断しても代表を勝たせる。日本はできない。もともと、代表を強くするはずのJリーグだったはず。でも、今のJリーグは代表強化につながっていない。

 --厳しい長丁場が予想されますから、なおさら初戦は重要になりますね

 原 アウェーの初戦とホームの初戦、2試合にかかっている。バーレーン戦は確実に引き分け以上が必要だし、ウズベキスタン戦は勝たないとダメ。まずはバーレーン戦ですね。

 越後 僕はバーレーンに勝たなければダメだと思っている。相手は日本の弱点を嫌というほど分かっているし、自信を持っている。初戦だからしっかり調整してベストメンバーで来るだろう。今の日本で勝つのは難しいよ。

 原 バーレーンには、3次予選の最終戦で勝っている。日本は「(アウェーで負けた)リベンジ」だとか言ってケガしている中村俊輔を出すなど、ほとんどベストメンバー。相手は若い選手が中心だった。勝ったけれども、日本は「控え組」に苦戦して自信を失い、相手は自信を持ったはず。

 --日本選手のコンディションも不安ですね

 原 欧州組と国内組のパイプ役になるのは遠藤だけど、体調に不安がある。彼が使えるかどうか、その見極めが難しい。俊輔ら欧州組のコンディションも万全とは言えないし。大久保も出場停止。選手層の薄さが心配ですね。(つづく)


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セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい
セルジオ越後(せるじお・えちご)
 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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