2008年05月23日
歴史に残るゲームだ
<欧州CL:マンチェスターU1-1(PK6-5)チェルシー>◇21日◇決勝◇モスクワ
歴史に残る素晴らしいゲームだった。PK戦での決着は正直、気の毒だった。押しているチームが敗れるのもサッカーの面白さだろう。事実上の世界一を争うにふさわしい両チームの攻防に、終盤の土砂降りの雨も気にならなかった。
歴史的な一戦の立役者はチェルシーGKツェフだ。前半のマンチェスターUには、C・ロナウドの先制弾のほかに、決定的なチャンスが2回あった。1つでも決まっていれば一方的な展開になっていただろう。しかし、いずれもツェフが防ぎ、チェルシーに流れを引き寄せた。同点以降はチェルシーが勝ってもおかしくない展開内容だった。
試合開始前のセレモニーも、芸術の国ロシアにふさわしく、スタンドを盛り上げ、選手も高揚させ、キックオフ直後から、ゆるみない試合に突入させた。120分間、互いに足がつるほど、激しく走り、戦い尽くした。延長終了直前のドログバの退場がPK戦に響いたかもしれない。蹴るべき選手がいない分、他の選手に微妙に影響したかな。
現在、世界最高峰のリーグを引っ張るマンチェスターUとチェルシー。両チームのオーナーは米ロの富豪でもあり、ライバル意識はとても強い。最後にクラブの歴史、伝統の差が出たといったらチェルシーには酷かもしれないが、素晴らしい敗者だった。(日刊スポーツ評論家)
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- セルジオ越後(せるじお・えちご)
- 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。
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