09年最終戦を終えて、日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(64)と沢登正朗氏(39)が、岡田ジャパンのこの1年を振り返った。沢登氏がFW岡崎を今年のMVPにあげれば、越後氏はMF長谷部を高く評価。順調な強化ができていないという越後氏に対して、沢登氏はW杯本番に向けての手ごたえを口にした。
]]>岡崎はオランダ遠征の経験が生きているという印象を受けた。もともとゴールへの嗅覚(きゅうかく)や、パスの受け方は天性のものを持っている。ただオランダやガーナと対戦した時には、もともとスピードがないだけに、身体能力にたけたDFに阻まれることも多かった。判断の速さや飛び出しのタイミングを、さらに高める必要を感じたはず。香港戦では、そうした意識の高さを随所に感じることができた。おいしいゴールを決めているようにも見えるが、いつも感覚を研ぎ澄ませているからこそ、誰よりも早くこぼれ球に反応できる。
]]>エスパニョールは、サイドから崩そうというコンセプトは見えたが、全体的に攻撃が単調だった。それでも中村がボールを持ったときは、チーム全体に動きも出る。彼の視野の広さや、ボールコントロールのうまさは、チームの中でも抜きんでている。イマジネーションは、スペインリーグの中でも高いレベルだ。今後はプレーのスピードや前線での動きが求められる。例えば、サイドでの縦方向への突破を増やせば、彼が得意な中央に入っての攻撃がもっと生きるはずだ。
]]>日本は布陣を4-4-2に変更したことで、オランダ戦での課題が修正できたのではないか。ガーナのDFラインを背負った前田らFW陣が縦パスを受け、そこからパスを展開する良い流れがあった。オランダ戦で乏しかった敵DFの背後を突く意識も高く、前半から決定機が多かった。W杯予選の日本は4-2-3-1布陣が基本。今回はFW数が1枚から2枚に増えたことで、パスを出す幅が広がった。中村憲らMF陣も前線に飛び出し、何人もの選手が連動していた。
]]>日本は敵ペナルティーエリア前まで、うまくボールを運んでいた。縦にダイレクトでパスを入れ、中村俊が中に入り、玉田が中央から外へと流れる。そういった連動した動きで攻めていたが、その先からはオランダに自信を持って止められていた。クロスの精度が良くないこともあるが、何より岡崎、玉田のFW陣が相手の背後を突けていなかった。肝心なところで崩せていなかった印象だ。
]]>W杯アジア最終予選後、岡崎の運動量は明らかに増している。攻撃では相手DFの背後を突く動きの回数がこれまで以上に増え、ただ直線的に走るだけでなく、一瞬のタメをつくって相手DFとの駆け引きした上で一気に出ていく巧みさが出てきた。守備でもしつこく追いかけ、相手DFからボールを奪う。球際も迷いなく突っ込んでいる。その運動量が夏になっても90分間、まったく落ちない。W杯予選の経験と自信で、セールスポイントにさらに磨きがかかっている。
]]> オーストラリアから激しいプレッシャーがあったわけではないが、日本はほとんど持ち味を出せていなかった。敵陣でボールキープできず、ボールコントロールのミスやパスミスも目立った。攻撃でも連動したプレーもまったく言っていいほど見られなかった。中村俊や遠藤らが不在で、いつもの中盤ではない。DFラインには主将の中沢もいなかった。しかし、彼らがいたら…などと思われるような日本代表ではいけないと思う。
先制点は中村俊-内田と内田-岡崎の2つのホットラインで生まれた。敵2人に囲まれた中村俊が時間を稼ぎ、内田が上がるタイミングを待ってパスを出せたこと。その内田がウズベキスタン戦前から取り組んでいたアーリークロスを岡崎に合わせられたことが、速攻を可能にさせた。
W杯最終予選3連戦を前に、セルジオ越後氏(63)と沢登正朗氏(39)は「全勝」を日本代表のノルマに掲げた。日刊スポーツ評論家による「2番勝負」の第2回。来年6月に南アフリカで開幕する本大会まであと1年、岡田ジャパンが目指す4強入りのためにも、この3試合の重要性を強調した
]]>-キリン杯で圧勝し、W杯出場のかかるウズベキスタン戦を迎えますが
越後 ベルギー戦のような試合にはならないのは間違いない。忘れた方がいいな。2月のオーストラリア戦は、ホームだったことで相手が引いてきた。直前のフィンランド戦がある程度はシミュレーションになった。でも、今度は違う。ホームのウズベキスタンは攻めてくる。相手が引いてしまったベルギー戦は、まったく参考にならないよ。
]]>18歳で日本代表に選ばれた山田のすごさは、本田の得点をアシストしたパスに凝縮されている。何げなく出したように見えるだろうが、チリのDFを引き付け、本田の利き足の左足に合わせて出したものだ。受け手にやさしいパスは味方の特長を知らなければ出せない。代表合流から2日間で、チームに順応できていた証拠だ。敵と味方の位置を確認できる落ち着きぶりも、18歳とは思えない。
]]>山田直は敵にとって嫌な存在だろう。常にダブルボランチの間でボールを受け、相手守備に囲まれたら無理をせずにいったん味方に戻し、再びマークを外してパスを受け、一気にドリブルで仕掛ける。そのプレーができるのは、周囲が見えているからだ。
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