2009年7月01日
日本の女子サッカーは恵まれている!?
FCインディアナが所属するWリーグのシーズンは、プレーオフ決勝まで含めても8月初旬に終了する。インディアナの選手達はシーズンが終ればその年の契約は終了するので、それぞれのオフシーズンを過ごすことになる。主だった選手たちに9月以降の予定を聞いてみた。
DFノネン(カナダ) 「カリフォルニアでサッカーコーチの仕事をしばらくして、それから姉のいるニューヨークにでも遊びに行こうかな」
MFレイバ(メキシコ) 「外国でのプレーを考えてるけど、どこになるかはまだ全然わからない」
FWオカンポ(メキシコ) 「メキシコ代表が国際トーナメントに出場するので、そのための合宿に参加することになってる」
FWプラド(米国) 「秋にあるWPSのトライアウトを受けるか、機会があればヨーロッパでやってみたい気持ちもある。日本の女子サッカーはほぼ1年中公式戦があるって? 日本でやってみるのもいいなあ…」
DFトーマス(米国) 「シーズン後に何をするかって? いい質問ね。自分でもわからない(笑)何か仕事を見つけるんでしょうけど」
FWウッズ(ノルウェー) 「ノルウェーに帰ってどこかのクラブに所属して、全国トーナメントに出場すると思う。私は今、法律の勉強をしてるから、そっちも続けるつもり」
DFムーア(米国) 「毎年、オフにはこの街の中学で数学と科学の先生をしてるの」
DFルイク(オーストラリア) 「去年はウクライナリーグでプレーして女子欧州チャンピオンズ杯にも出たけど、今年もどこか外国でプレーすることになると思う。あと、私はオーストラリア代表候補にも入ってるから、来年のアジア杯に備えたキャンプに招集されるかもしれない」
FWピー(南アフリカ) 「全然決めてない」

日本の女子サッカーを語る時、よく「厳しい環境の中でひたむきに…」云々という枕詞が付けられるが、1年を通じて組織のしっかりしたリーグおよびカップ戦が行われている日本のような国は、世界を見渡してもそう多くはない。女子サッカー王国といわれる米国でも、WPSにせよWリーグにせよシーズンはわずか4カ月余りしかない。そしてオフシーズンにはそれぞれが生活の糧を得なければならない。WPSでプレーするような選手には代理人がついているかもしれないが、Wリーグともなると皆が自力で探すことになる。
阪口がFCインディアナで実際にプレーした期間は短かったかもしれないが、日本の女子サッカーがある一面ではいかに恵まれた環境にあるのかを実感できただけでも、米国まで来た甲斐があったと言えるのではないだろうか。
※写真は、週末の試合を控え、元カナダ代表の中心選手ノネンの決起スピーチに聞き入るFCインディアナの選手たち。左から4人目が阪口(撮影・河崎三行)
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- WPS
- Women‘s Professional Soccer、03年に休止したWUSA(Women‘s United Soccer Association)の後を受ける形で、運営組織を新たにして09年から再開された米女子プロサッカーリーグ。初年度の参加チームはボストン、シカゴ、ベイエリア、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニュージャージー、セントルイス、ワシントンの7つ。10年にはフィラデルフィアとアトランタの2チームが加わることになっている。08年秋に行われた海外選手対象のドラフトでは日本から沢穂希、宮間あや、大野忍、荒川恵理子の4人が指名され、沢はワシントン、宮間はロサンゼルス、荒川はベイエリアへ入団したが、大野は日テレに残留した。WPSにはほかに、北京五輪優勝の米国代表全選手や世界NO・1女子選手とされるブラジルのマルタらが在籍している。
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