2009年02月10日
豪は分け狙い、先取点の持つ意味大きい
<セルジオ越後・原博実 「3番勝負」:(2)>
オーストラリアは引き分けを狙ってくる。日刊スポーツ評論家の激論第2弾。セルジオ越後氏(62)と原博実氏(50)が、相手の戦い方を大胆に予想した。直前来日でコンディション調整が難しいオーストラリアだが、アウェーの戦い方は熟知しているという。両氏は欧州でプレーする相手選手たちの強さを警戒し、試合の結果を分けるのは先取点だと分析した。
--オーストラリア選手の来日は直前ですが、日本は約1カ月という準備期間がありました
越後 フィンランド戦は参考にならないし、アジア杯予選も本来ならやらなくてもいい宿題よ。(07年のアジア杯で)3位に入れなかったから、予選を免除されなかっただけ。オシム監督が残した宿題なのよ。
原 でも、岡田監督は予選をメリットと考えた。海外組はいないけれど、長い合宿ができた。試合に起用できたことで、控え選手のモチベーションも維持できた。オーストラリアは選手がそろうのが直前で、ぶっつけ本番。準備期間という意味では、日本にアドバンテージがありますよ。
越後 そうは言っても、欧州組が来れば国内組の出番はない。イエメン戦から3試合は、全部違うメンバー。結局オーストラリア戦は欧州組頼みでしょ。日本も、ぶっつけ本番よ。それに、オーストラリアは欧州で主力として試合に出ている選手が多い。日本の欧州組で、フル出場しているのはわずか。試合に出てない選手がたくさんいるよ。
原 そこは日本にも不安がある。ドイツなんか長い休みが終わって、再開したばかり。長谷部なんかは、あまり試合に出ていないから、試合カンは心配です。もちろん、体力的にはオーストラリアの方が苦しいでしょうけど。
--オーストラリアはどんな試合をしてきますか
越後 引き分けでもいいという試合をしてくるんじゃない。勝ち点でもリードしているし、負けなければいい。欧州の文化では、アウェーはディフェンシブになるのよ。実際に、ここまでの予選でもアウェーの試合は守備からだった。
原 僕もそう思います。引いてくるでしょう。アウェーだし、コンディションも万全ではないし。ピム監督は日本をよく知っていますよ。引いた相手を崩せないのも知っている。DFラインも少し下げて、裏をとられないようにする。スルーパスが出てもGKがいけるぐらいまで引いてくるんじゃないでしょうか。
--中村俊も狙われるでしょうね
原 間違いなく狙われるでしょうね。遠藤もフィンランド戦の時のようにフリーにはなれないはず。この2人を抑えれば怖くないのは分かっていますから。
越後 逆に、日本は誰をターゲットにすればいいかだね。カタールの時は簡単だった。国籍変更した選手だけを抑えれば良かったからね。でも、オーストラリアは違う。大変だよ。
原 いろいろなタイプの選手がいますからね。ケーヒルはヘディングも強い、キープもできる。ブレシアーノはサイドから中に入ってプレーできる。ケネディの高さは脅威だし、マクドナルドは小回りがきく。グレラはさばきができる。セリエAとかプレミアで長くやっている選手も多い。ターゲットを絞りづらいですよね。
--ズバリ、スコアはどうなりますか
越後 2-0で勝つか、0-1で負ける。先に取ればオーストラリアも負けるのは嫌だから、前に出てくる。そうすれば追加点も取れる。逆に先制されたら追いつけない。岡田監督には采配がないから。でも、これは岡田監督の責任じゃない。今の日本はカード(途中交代できる選手)がない。最後は闘莉王を上げてグチャグチャになるだけ。草サッカーになるよ。
原 スコアは難しいけれど、先取点の持つ意味は大きいですよね。ウズベキスタン戦も、よく追いついたという感じだった。オーストラリアに取られたら、追いつくのは大変。とにかく先に点を取ることですね。もちろん、岡田監督も十分分かっていると思うけど。(取材・構成=荻島弘一)
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