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2009年02月08日

日本の成長を見るにはいい試合

<セルジオ越後・原博実 「3番勝負」:(1)>

 日本サッカーの未来を左右する大一番になる-。日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(63)と原博実氏(50)が、オーストラリア戦の重要性を強調した。W杯最終予選前恒例となった両氏のトークバトル。試合の見どころから勝つための方法、さらに相手の特徴まで、「3番勝負」としてお届けする。第1回は06年W杯、07年アジア杯でも対戦した最大のライバルとの試合の意味。単なる予選の1試合ではない。

 --いよいよオーストラリア戦です。日本代表にとっても、大きな試合です

 越後 カタール戦に勝って、W杯が見えてきた。今度の試合も1位と2位を争う試合なのは間違いない。だから、勝たないと。引き分けじゃダメ。まだアウェー戦も残っているし、負けたら1位になれない。オーストラリアに負けて2位でW杯に行くなら、4年前と何にも変わらない。

 原 大事な試合という意味では期待してますよ。どういう試合をするかということを、みんなが期待している。引き分けならまだいいけれど、一番怖いのは負けることでしょうね。負けたら、いろいろなことが出てくるはずだから。

 --やはり、オーストラリアの実力は日本よりも上ですか

 原 個々の力では上でしょうね。プレミアやセリエAでコンスタントに試合に出ている選手たちだから。日本のレベルが世界の中でどのあたりにあるのか。W杯を前に、それが判断できる試合になるはず。今の日本の力が分かる。そういう意味では、岡田監督も楽しみじゃないですか。

 越後 オーストラリアが入ったことで、アジアはレベルアップしないと。日本はW杯をかけた真剣勝負でオーストラリアと対戦できることを喜ばなくちゃ。でも、決して欧州や南米と比べてトップレベルのチームというわけではない。岡田監督は「世界を驚かせる」というわけだから、何としても勝たなければ。

 --06年にドイツ(W杯)で、07年にはアジア杯で対戦しています。日本にとって、新たで大きなライバルですね

 越後 日本がこれまでオーストラリアと対戦した時は、いつも夏だった。W杯も、アジア杯も、暑さが厳しかった。そういう環境では日本が有利。でも、今度は違う。初めて暑くない中でやる。スタミナも1試合持つだろうから、彼らの本当の力が見られる。うらやましいよ、予選でオーストラリアとできるんだから。

 原 W杯やアジア杯のことは、みんな覚えている。アジアの中での戦いというだけでなく、W杯予選の中でW杯のシミュレーションができるということ。これだけのチームと真剣勝負ができるというのは、そうあることじゃない。選手たちも、そういう意識でやると思いますね。

 --サッカー界をあげて注目したいですね

 越後 心配なのは、盛り上がらないこと。(アジア杯予選の)バーレーン戦と変わらない。世間の関心はそんなものよ。日本代表の試合なのに放送がない、お客さんも入らない。でも、サッカーのライバルはいっぱいいる。朝青龍、石川遼、WBCも始まる。勝たないと、サッカーの話題もなくなっちゃうよ。

 原 まあ、負けたりするとそうなるかもしれないですね。まずは、オーストラリア戦が注目されることが大事かもしれない。

 越後 昔は2位でもW杯に行ければという時代があった。でも、今は違う。勝たないと。代表は日本サッカーの危機感も背負って戦うんだから、勝ったら評価すべきだ。でも、勝てなかったらW杯に行けてもズルズルと沈むよ。日本サッカーという船が。もちろん、岡田監督も含めてね。

 原 僕はW杯出場権だけを考えれば、負けなければいいかなとは思いますね。ただ、どういう内容の試合をするかは大事。そこで日本らしさ、岡田監督らしさを見たい。オーストラリアに勝てたら、世界的に日本サッカーの評価が上がる。そうなれば、欧州の強豪も試合をやってくれますね。

 --岡田監督も就任から1年がたちました。途中経過として、どこまで成長しているかも楽しみです

 越後 日本代表は変わっていない。全体的に粒としたら落ちているかな。中沢とか中村俊は今までの在庫でしょ。新しい選手が出て来ない。谷間の世代に入りだしたんだ。これは岡田監督の責任じゃないけれど、明るくはなれないね。

 原 この1年で日本らしさを出そうというのは、すごく感じる。日本らしさを生かそうというサッカーをやるにはやってる。ただ、相手も研究しますからね。西アジアが相手ならある程度はできるけれど、オーストラリアを相手にどこまでできるか。成長を見るにはいい試合ですよ。

 越後 嫌なムードを壊すには、オーストラリアに勝つしかない。かかるのはW杯出場権だけじゃない。日本サッカーの未来がかかるんだ。結果によっては「南アフリカ大会は岡田監督でいいの?」という声も出るはず。この1年間の集大成として、勝利をノルマに戦ってほしい。


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原博実「核心を突く」
原博実(はら・ひろみ)
 1958年(昭33)10月19日、栃木県生まれ。矢板東から早大を経て、81年三菱重工入り。国際Aマッチ75試合に出場し、釜本、カズ(三浦知良)に次ぐ歴代3位の37得点を挙げた。92年の引退後、浦和のコーチに就任し、98~99年には監督を務めた。02年~05年、07年に東京で監督を務め04年にナビスコ杯を制した。監督としてJリーグ戦通算86勝44分け77敗。かおり夫人と1女2男。183センチ、80キロ。血液型A。

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