2008年07月01日
動く中盤のテクニシャン/EURO
<EURO2008:スペイン1-0ドイツ>◇29日(日本時間30日)◇決勝◇ウィーン
スペインに代表されるように、今大会は中盤から前線にかけてテクニックのあるタレントがそろい、よく動いていた。昔のファンタジスタと呼ばれる選手はあまり動かなかったが、現代のチーム戦術の前には通用しない。サイドに近い位置で攻守両面でチームに貢献している。負けたけどオランダ、ポルトガル、そしてロシアにしてもそう。これが現在のトレンドだろう。
スペインにはF・トーレス、ビジャというすばらしいストライカーがいるが、優秀な中盤選手が多くの得点に絡んだ。シャビ、イニエスタ、セスク、シルバは2列目から飛び出し、ハードワークをいとわない。加えて決定的な仕事ができる。前回は手堅いギリシャが優勝したが、今回スペインの美しく機能的なサッカーが勝ったことで、世界に与える影響は大きい。
日本代表にとっても見習う点は多い。ドイツのようなフィジカルの強さを押し出したサッカーをまねするのは無理な話だが、小柄ながら中盤にタレントをそろえ、俊敏性を生かして連動するサッカーは日本向きといっていい。スペインの優勝は魅力的で、見ていて気持ちのいいものだった。(日刊スポーツ評論家)
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