2008年06月03日
「ボランチ遠藤」で示した岡ちゃんの強気/W杯予選
<W杯アジア3次予選:日本3-0オマーン>◇2組◇2日◇日産スタジアム
2つの勝因がある。1つは遠藤のボランチ起用だ。遠藤は長谷部を前に出し、後方でフリーな状態のまま、簡単にボールをさばいてリズムをつくった。中村俊、松井を生かすことに専念して全体のバランスを保った。国内組、欧州組の両方のプレーを熟知する遠藤だからこその動き。目立たぬように黒子に徹していたが、その姿はオーケストラの指揮者のようだった。
戦前、攻守のバランス重視ならばボランチは今野か鈴木という声が多かった。だが遠藤起用で選手は「監督は強気でアグレッシブな姿勢だ」と受け取った。中沢の気迫ある先制点は代表に渦巻くモヤモヤ感を一掃した。そのアシストとなるCKキッカーは遠藤。岡田監督のメッセージが選手に伝わった証明だろう。
第2はFW2人の並べ方にある。あえて大久保を1つ後方に下げた。相手のDFとボランチの間にいる大久保の存在が、オマーンの守備マークをかく乱させた。そして予想以上にオマーンがパスをつないだことで、日本のプレスも効いた。リバス監督は3月のバーレーン戦やパラグアイ戦を見て、日本を甘くみていたのではないか。
ただし、アウェーでは同じようにいかない。私がオマーンの監督ならば遠藤、長谷部が攻撃に出た時に空くスペースを生かし、カウンターで攻めることを考える。敵地では過酷な移動や猛暑もある。今日勝ったことは喜んでいいが、気持ちを切り替えて残り3試合を戦って欲しい。(日刊スポーツ評論家)
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