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2008年05月28日

俊輔+巻は×、俊輔+大久保が○/親善試合

<国際親善試合キリン杯:日本0-0パラグアイ>◇27日◇埼玉ス

 中村俊にとっては、上々の試運転になった。体調も万全ではなく、初めて一緒にプレーする選手もいた。特に前半は様子を見ながらという感じだったが、90分間プレーできたことは一番の収穫だ。いろいろな選手とできたのもよかった。岡田監督も、中村俊が使えるメドが立ったはずだ。

 気になったのはFWの組み合わせ。コートジボワール戦では玉田と大久保2トップがうまくスペースに走り、パスを引き出していた。しかし、この日は相手を意識したのか1トップ。もともと前へ飛び出す動きが多くない巻を前線に置いたが、中村俊と合っていたとは言えない。

 中村俊は選手の動きだしに合わせてパスを出す。つまり、動かない選手へパスは出ない。前半10分には巻にスルーパスを出した。巻はその意図を感じることができずにオフサイドとなった。「動いて欲しい」というメッセージだったのだろうが、届かなかった。

 中村俊、遠藤、山瀬と中盤に並んだが、いずれもパスを出したがるタイプ。ボランチに入った中村憲も同じ。右サイドバックの阿部も体調万全でなく上がれなかった。動いてパスを受けるのは左サイドの長友ぐらい。1タッチで出した前半15分など、長友には何本かの好パスを通した。同17分には左サイドでボールを動かした後、ゴール前に走り込んだ闘莉王にピタリと合わせた。精度の高いパスを生かすのは周りの動きだ。

 後半、岡田監督は次々と選手を入れ替えて中村俊との連係を試した。最も期待感を持たせたのは大久保。中村俊を生かすなら、飛び出すタイプのFWしかいない。ターゲットになるからだ。巻も1トップでなく、大久保との組み合わせなら良さが生きるはず。高原も調子さえ戻れば、いいターゲットになれるだろう。

 中村俊が入って、MF陣は固まってきた。寺田を試せたDFも計算できる。あとはFW。中村俊との相性も考えながら、いい準備をして予選4連戦を迎えて欲しい。(日刊スポーツ評論家)


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原博実「核心を突く」
原博実(はら・ひろみ)
 1958年(昭33)10月19日、栃木県生まれ。矢板東から早大を経て、81年三菱重工入り。国際Aマッチ75試合に出場し、釜本、カズ(三浦知良)に次ぐ歴代3位の37得点を挙げた。92年の引退後、浦和のコーチに就任し、98~99年には監督を務めた。02年~05年、07年に東京で監督を務め04年にナビスコ杯を制した。監督としてJリーグ戦通算86勝44分け77敗。かおり夫人と1女2男。183センチ、80キロ。血液型A。

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