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 ◆秋田豊(あきた・ゆたか)1970年8月6日、名古屋市生まれ。愛知高―愛知学院大を経て93年鹿島入り。4回のリーグ優勝などに貢献。98、02年W杯日本代表。名古屋、京都を経て07年に引退。10年7月に京都の監督に就任。J1通算391出場、23得点。

ザック日本の守備オプション今野ボランチ

14年2月07日 [07:57]

 日刊スポーツ評論家の秋田豊氏(43)が、多くのJクラブがキャンプを行う宮崎を訪問した。

 今回の「熱血秋田塾」は、開幕直前宮崎キャンプ編とし、選手たちの本音に迫り、今季を占う。ザックジャパン不動のセンターバックのG大阪DF今野泰幸(31)に直撃した。

 宮崎まで足を運んだら思ったより寒いけど、熱血塾は熱く届けたいと思います! 開幕前のキャンプのポイントは、まずはチームとしてやりたいことができているかが大事。個人のコンディションは疲れていて当たり前。ミスだってする。だけど、チームとして同じ方向に向けているか。そして今年はW杯がある。代表選手にとってこの限られた時間の中で、どれだけ仕上げられるか。そこを見極めていきたい。

 私自身が今年のJ1でも、W杯と戦う日本代表としても注目したいのは、J2から復帰したG大阪の今野泰幸選手。だから直撃してみた。「J2でのことをいい経験と言ってはダメだけど、長谷川監督がチームを戦術的に構築してくれた。それにG大阪に呼んでもらってまだ僕は何もできていないから、J1の舞台で結果を残したい」と強い意志と責任感を感じた。必ずやってくれると信じている。それほどのポテンシャルを持っているから、あえて言わせてもらう。

 ザックジャパンでもずっと試合に出ているし、誰よりも知り尽くしている選手。不動のセンターバック(CB)としていいときも悪いときも見ている。昨年10月の東欧遠征ではあれだけダメだった日本(0●2セルビア、0●1ベラルーシ)が、11月のベルギー遠征(2△2オランダ、3○2ベルギー)では見違えるようによくなった。そこには必ず理由がある。今野選手は「自分たちはもっとできるっていう思いがあった。少しなめていたとこがあったのかもしれない。(東欧遠征は)攻守の切り替えが相当遅かった。そこを修正したのが大きい」と明かしてくれたが、特に守備から攻撃が圧倒的に遅かった。距離間が悪いと相手に寄せきれない。だから奪ってショートカウンターという形がつくれない。そこが変わるだけで、大きな変化を生み出す。

 あとはW杯で戦う上で守備が必ず重要になってくる。どうしても押し込まれる時間帯は多くなるし、踏ん張りきる力が必要。実際にやっている選手たちが、どう感じているのか気になっていた。今野選手が挙げたのは(1)セットプレーの守備(2)サイド攻撃の対応。これは当たり前のこと。当たり前のことだけど、大事なこと。体の大きい相手に対して、しっかりと競りにいかないといけない。代表戦を見ていると、競れていない場面が見られる。これは必ず修正する必要がある課題と言える。

 そしてW杯でリードを奪って逃げ切りたいっていうときに、「今野ボランチ」が大きなオプションになるんじゃないかな。代表ではほとんどCBで、サイドバックをたまにやるくらいだけど、G大阪ではボランチでプレーしている。宮崎での練習試合を見てもすごくいい!

 判断が的確。だからボールを失うことが圧倒的に少ない。しかもDFラインの1つ前ではね返すことができる。本人の気持ちは「どちらでもいい」と言っていたけど、間違いなく武器になる。今野選手にもザッケローニ監督にも本気で考えてほしい。(日刊スポーツ評論家)

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