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 ◆秋田豊(あきた・ゆたか)1970年8月6日、名古屋市生まれ。愛知高―愛知学院大を経て93年鹿島入り。4回のリーグ優勝などに貢献。98、02年W杯日本代表。名古屋、京都を経て07年に引退。10年7月に京都の監督に就任。J1通算391出場、23得点。

短時間で信頼 本田の人間力

14年1月14日 [09:31]

<セリエA:サッスオロ4-3ACミラン>◇12日◇レッジョネミリア

 本田の上々のセリエAデビュー戦を、日刊スポーツ評論家の秋田豊氏(43)も高く評価した。

 J1名古屋で本田とプレー。プロデビュー時を知り性格も熟知。今回の「秋田塾」は秋田塾長だから分かる、本田の持つ人間的な力にも目を向け独特の視点で迫る。

 本田の持つ「人間力」とでもいった底知れない力と可能性を思い知らされた。英語での堂々としたスピーチなど記者会見での印象的な振る舞いに続き、ピッチでチームの苦しい状況も変えた。ここ数日の本田を見て、どれだけの「人間力」を備えているのだろうと驚いている。

 名古屋で2年間一緒にプレーした。プロ入り当時もキック力と強いメンタリティーはあった。だが、技術的なものは世代のトップの中のトップといったレベルにはなかった。正直、「この先どのレベルまで行くのか? 代表に入ることができるのか?」と疑問も感じた。その本田をここまで押し上げたのはメンタリティーだ。苦しい状況に追い込まれてもへこたれず、あえぎながらでも成長して立ち位置を変え、進んできた。

 プレーも素晴らしかった。試合に出る前からモントリーボと話をしていた。チームを分析していたのだろう。ボールタッチを重ね、短時間で味方の信頼を集めた。「オレに回せばリズムが良くなる、チャンスが作れる」と示した。カカ、バロテリといった世界的なレベルの選手と初めて試合をして足がすくむわけでもなく「自分が中心になってやるんだ!」という姿勢が見てとれた。

 今のミランに本田が入ると攻守両面でチームを効果的に変えられる。ピッチで攻撃にリズムと落ち着きが生まれる。こうなるとDFは守備の準備もしやすい。前でボールを奪われても余裕を持って対処できる。相乗効果を生み出すだろう。

 もっとも、本田は満足などしていないはずだ。求めているのはミランで結果を出し認められることではない。世界を驚かせるというビジョンを持っている。そのためには結果。点を取る、勝つという部分を突き詰めていく必要がある。(日刊スポーツ評論家)

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