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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】167回転目「深夜の都バス」

13年12月20日 [17:58]

 こんにちは、K松です。今年も残すところいよいよ10日あまり。「今年はこんな年だったね」と振り返っている間に、次の年がやって来そうです。さて、忘年会シーズン真っ最中の今日、都内の渋谷~六本木間で試験的に深夜バスの運行がスタートします。つい先日、辞職した猪瀬都知事が進めていた「都バス24時間化」の一端になります。はたしてどんな人たちが、どんな目的で利用するのか、非常に気になるところです。そこで今回は、夜の街と交通手段について考えてみます。

 都バスをはじめとする交通機関の24時間化の話が最初に出たのは、今年の4月。6月には概略が発表され、11月に正式に発表されました。交通局が発表した目的は「都心部における深夜時間帯の交通利便性の向上を図り、国際都市東京の魅力や都市力を高めるなど、東京の発展に貢献」したいというもの。7年後に控える東京五輪をかなり意識したものと思えます。いち早くトライしたことは評価に値すると思いますが、本題はここから。深夜バスが走り続けても、行き先がなければ意味がないからです。

 深夜営業となると、必ず出てくるのが風営法。最近ではクラブ、ダンスとともに各メディアで報じられることが多かったと思います。風営法、正しくは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」。その第一条には善良の風俗と清浄な風俗環境の保持、少年の健全な育成に生涯を及ぼす行為の防止のためと記されています。飲食店、娯楽施設など8種類に分類された営業形態には、それぞれのルールが存在します。私も専門ではないので詳しく語れませんが、深夜に限れば、おおまかに「節度を持って夜に飲んだり遊んだりすることについて定めたもの」と思っています。

 さて、都バスが24時間走るようになっても、深夜営業が許可されるところが増えなければ、乗客の行き先はありません。むしろ無許可店が増えることを助長する可能性すらあるとも言えます。バスに乗る人は新橋から渋谷まで移動して、路上にいるわけではないですからね。ある程度酔っぱらった人が歩き回ることも想像がつくわけで、そこに明かりがついた店があれば、許可・無許可などいちいち気にして入る人もいないでしょう。こう考えると、交通機関だけがあまり先行しても、せっかくのトライが空振りに終わってしまいます。

 パチンコ・パチスロコーナーのコラムなので、少しそちらに話を振ります。パチンコ・パチスロ店は風営法の「7号営業」に属します。営業時間については都道府県で若干の違いがありますが、都内については午前10時開店、午後11時完全閉店です。ただ、この時期になると毎年パチ・スロ好きの間で話題になるのが三重です。三重は12月31日、つまり大みそかについては、夜通しの営業が可能になるのです。名目は「伊勢神宮の参拝客にトイレを無料で貸し出すため」。当然、トイレを借りる人で店内がごった返すようなことは起きないのですが、いずれにしても日本全国で三重の大みそかだけがオールナイト営業になります。

 都バスの深夜運行と、パチ・スロにおける三重の大みそか。関係なさそうですが、ここにヒントがある気がしています。都バスもどうせ走らせるなら、目的を持った人を乗せたいだろうし、受け皿となる店も、れっきとした店の方が治安を考えてもベスト。であるなら、特定の日だけでも三重の大みそかのように特別営業が行えるようにしてはどうかと思うわけです。

 何もパチンコ・パチスロに限った話ではありませんし、年中好きに営業させたらいいとも思いません。ただ、たとえば3連休前の金曜日はサラリーマンも遅くまで飲みたい日もあるでしょう。奥さんも「まあ、休みの日にちゃんと家族サービスしてくれるなら」と大目に見てくれるかもしれません。特別営業を認めてもらうには、日々の営業でしっかりとルールを守ってする必要があると思いますし、それによって健全化が図られるならそれもよいことだと思います。

 週末の六本木や渋谷は、朝まで人が多く歩いているものです。そんな人たちが乗り込むであろう深夜の都バス。バスを降りた人たちが、えたいの知れない闇に消えていくのではなく、れっきとした店に行くのであれば、「眠らない街」も決して悪いものではないと思います。【K松】

(業界コラム)

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