日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


回転遊戯のイメージ画像

社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】166回転目「やさしい戦略」

13年12月13日 [18:27]

 こんにちは、K松です。最近のパチンコ・パチスロメディアでは、今年出た機種の採点ものやランキングものが多く見られます。これも季節ものですね。今年も実にたくさんの機種が導入されましたが、みなさんのNo.1機種はどれでしょうか。パチンコはMAXタイプを軸にミドル、ライトミドル、甘デジに羽根物と、バラエティーに富みました。一方パチスロはAタイプはごく少数で、ほとんどがARTもしくはAT機でした。そんな年末、パチンコメーカー豊丸産業が当面MAX、ミドルを出さないという宣言をしました。今回は、この独自路線について考えてみます。

 豊丸産業の打ち出した戦略「トヨマル遊moreコレクション」は、5日に発表した「CR魔神英雄伝ワタル」を皮切りに当面はライト、甘デジで勝負する、という内容でした。ライトミドルこそ京楽お得意のスペック帯でそれなりに台数もありますが、それでもMAXやミドルの割合は多いものです。甘デジタイプも増えはしましたが、それもMAXやミドルで出した機種の「スペック違い」という扱いがほとんど。最初からライト、甘デジ一本という明確な戦略を打ち出すのは、非常に珍しいことだと思います。

 ライト、甘デジを考えると、どうしてもライトユーザー層をターゲットにしたものになります。ホールからすれば、出玉のメリハリがあるMAXタイプの方がユーザーの遊技金額も上がり、必然的に売り上げも伸びる「稼ぐ台」ということになります。少ない金額で当たりやすいライト、甘デジばかり打たれては、1台当たりの売り上げが減ってしまうので、どうしても割合としては増えていきません。ただ、近年の遊技人口の減少を考えるならば、むしろいかにライト、甘デジを上手に使って、少額でも遊んでくれる人を増やし続けるかが重要視されるべきこと。そういう意味では、豊丸産業の戦略は応援したい気持ちになっています。

 もちろんいろいろなスペックがあってこそのパチンコ・パチスロ。みんなが急にライトや甘デジばかり作ってしまえばMAX、ミドルのファンが消えてしまいます。ですが、今は明らかに強烈「すぎる」スペックが増えていて、お小遣いでちょっと遊ぶ「娯楽」の域を逸脱した感は否めません。パチスロ機にとってはさらに顕著で、出玉の波もそれなりに荒く、しかも時間効率が悪い台が増えました。すでにサラリーマンが仕事帰りに1、2時間遊ぶというものではなくなっているのかもしれません。そう考えるとAタイプのジャグラーシリーズを出し続ける北電子は、豊丸産業のような戦略を早くから突き進んで、今のシェアを獲得しているのかもしれません。

 豊丸産業の発表はもうひとつありました。それは台の買い取りです。新台を一定数購入してくれたホールから、3カ月以内であれば一定の額で買い戻すというものです。これは新台を導入するホールのリスク軽減につながります。以前、台のリースも存在したそうですが、実質的にはそれに近いのかもしれません。何にしても、ホールにとっては仮に客があまりつかず、台コストを丸々損することがなくなるのは非常に大きいことだと思います。

 ライト&甘デジ戦略と買い戻しプラン。共通しているのは「人にやさしい」戦略だということ。機種スペックはユーザーにやさしく、買い戻しはホールにやさしい。いかにユーザーにたくさんお金を使わせるかに終始している業界にあって、なんだかホッとするものです。これにホールが賛同し、ユーザーに適度に出してもらう調整をしてくれればメーカー、ホール、ユーザーの3者が万々歳です。逆を言えば、この台でホールが抜きまくることがあれば、いよいよ先行きが不安になると言ってもいいでしょう。「CR魔神英雄伝ワタル」の導入は2月。いろいろな思いを持って打ちに行きたいと思います。【K松】

(業界コラム)

このコラム記事には全0件の日記があります。

回転遊戯の最新記事





日刊スポーツの購読申し込みはこちら