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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】161回転目「情報コントロール」

13年10月25日 [12:56]

 こんにちは、K松です。最近、コラムの書き出しは「新台」のことばかりです(笑い)。まあ、それだけたくさんの台が世に出ているわけですが、今日はこの新台の情報についてのお話。みなさんは、最近だとどんな方法で新台が出ることを知るのでしょうか。やっぱり時代を考えればWEBですかね。さて、このWEBでの情報公開、パチ・スロメディアにとってはいろいろ考えるべきことがあります。そのあたりを少しご説明できればと思います。

 私自身、毎月何度もパチ・スロの新機種発表会に出向きます。もちろん発表会の案内が来るので、どこのメーカーがどんな機種を出すのか、若干ではあるものの事前に知ることになるわけです。とはいえ、発表会前に「こんな台、出ます!」なんて出してしまうのは、やはりルール違反かなと思い、当日まで黙っているわけです。他の業界だと、案内には「新商品発表」とだけ書いて、当日まで一切情報を出さないところも少なくありません。そんなわけで発表会に行くのですが、終わった後はどこよりも早く伝えようと、大慌てで原稿を書いているというのが、私の日頃の動きです。

 ところが、最近では新機種発表会の前、もっと言えばその案内が来る前に、WEB上に情報が出ていることが増えてきました。ひとつにはメーカー側が意図的に出すティザーPVなどによるもの。はっきりと機種を発売することは、台の認可が下りるまではうたえません。なので「見る人が見ればわかる」ような動画を作り、事前に公開しているパターンです。これについては、メーカーからも「PV公開しました」というご案内をいただくこともあります。本来なら、機種情報がないPVのネタは取り上げ方が難しいのですが、これはケース・バイ・ケースで対応しています。

 もうひとつが厄介な方です。要は「本来、一般に公開されるはずのないものがWEB上に出ている」ケースです。パチ・スロ情報を細かくチェックしている方ならご存じかもしれませんが、自分も含めメディア各社が「○○発売決定!」という情報を出す前に、すでに筐体画像やスペックなどが、WEBに出ていることがあります。理由はいくつかありますが、決定的なのはメーカーの顧客であるホールと、各メディアとの対応の差にあります。

 実はメディア向けの発表会を前に、ホール向けの内覧会が行われるケースは、想像以上に多いものです。この内覧会では、後にメディア向けに公開される情報より詳しい内容の資料が、ホール関係者に手渡されることも少なくありません。メーカーの唯一無二の顧客ともいえるホール関係者に対し、詳しい情報を伝えるのはむしろ当然です。ただ、これが関係者内にとどまらず無秩序に世に出てしまうと話は別です。

 もう少し続きがあります。パチ・スロ専門のファン誌において、やはり新台情報は大事なコンテンツです。新聞も同じですが、ただでさえ情報産業としてWEBに押され気味の中、より詳細な新台の情報を載せることで、読者をつなぎ留めています。ところが、雑誌の発売前にWEBに内部向けの詳細な資料が公開されてしまうと、これは大打撃です。第一報+ある程度の情報を、無料でWEBで見られてしまえば、雑誌の購入意欲も落ちるというもの。さすがに各誌も、仮に情報自体はつかんでいたとしても、公式発表を前に大々的に新台情報を出すわけにもいきません。こうなってくると、各誌も新台以外のコンテンツで部数を維持することが求められてくるわけです。

 対応策を言うならば、やはりメーカー側の情報のコントロールに尽きます。もちろん一部のスクープ的なものはなくならないかもしれません。ただ、新台についてのどの情報が、どのタイミングでどんな風に出ているかは、もう少し管理した方がいいかと思います。「WEBでも何でも、話題になればOK」という考え方もできますが、すべてWEBで無料となってくると、専門メディアが次々と苦しくなっていきます。いずれ商売として成り立たず、休刊するところも出てきてしまうからです。

 今回は、だいぶメディア側からの意見になってしまいましたが、みなさんはどう思いますでしょうか。まあ、「無料で見られるなら、それでいいじゃん」というのが真理かもしれませんね(苦笑)。ただ、遊技人口が減りゆく業界だけに、少しでも専門メディアが頑張れる環境を整えるという動きも、あってのいいのかなと思います。【K松】

(業界コラム)

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