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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】148回転目「楽しんでこその娯楽」

13年7月12日 [19:55]

 こんにちは、K松です。ちょっと前に、パチ・スロ業界関係者が集まるセミナーに顔を出してきました。その会に参加されていた、諏訪東京理科大学教授で脳科学者の篠原菊紀氏が言っていたことで、非常に興味深いものがありました。「日本のギャンブル依存は、欧米に比べるとエスケープギャンブラーが多いと学術的に考えられ始めています」。要約するに、ギャンブルを現実逃避の場所にしている人が、日本は欧米より多いということです。今回は、これをきっかけにパチ・スロが心から楽しまれているのか、ということを考えます。

 その昔、こんな話を見かけたことがあります。「外国人観光客がふとパチンコホールに入ると、渋い顔をした日本人が黙々と打っていた。その様子を見た外国人は『彼らは働いているのか?』とガイドに聞いた」というものです。娯楽施設に入ったはずが、暗いとも言える表情のまま、じっと盤面を見つめている。パチ・スロを知らない人からすれば、労働中に見えても不思議はないですね。本来、楽しむために来ているパチ・スロホールですが、ここにエスケープギャンブラーの件とつながるものがあるのかもしれません。

 みなさんがホールで打っている時、大当たりを引き当てて大喜びをしている人を見たことがありますか? パチンコの演出の時にプッシュボタンをバシバシたたいたり、パチスロのレバーを強打したり、というのはよく見ます。ただ、それこそ大当たりで思わず万歳! ガッツポーズ! という人は、まずいません。当たってはずれて、勝って負けてが楽しいはずのパチ・スロですが、ホール内は暗黙のルールのようなもので、ものすごく感情表現を抑圧された空間になっている気がします。

 現実逃避というとネガティブな感が強いですが、ひとときの気分転換と言えば、なんとなく前向きに聞こえます。それなのに、せっかくの大喜びポイントを満喫できないとなると、どうしても負の感情だけが蓄積されていくことになります。とはいえ、隣で大はしゃぎされて、あまりいい気分にならないは私も同じ。隣の人の大当たりや大連チャンは、自分の台にはまるで関係ないのに、つい「自分は当たっていないのに」と思ってしまうのは、人の性なのでしょう。

 欧米のカジノを見ると、確かに陽気にプレーする人が多いように感じます。国民性もあるでしょうか。当たれば大喜び、負ければとことん悔しがる。勝ち負けよりも、この感情の起伏みたいなものを楽しんでいる感すらあります。そもそもパチ・スロもカジノも、娯楽という点では同じ。せっかく時間やお金を割いているのですから、そりゃもちろん楽しんだ方がいいに決まっています。そう考えると、日本人は遊び下手な人が多いのかもしれません。

 読書、映画観賞、カラオケなどなど、趣味・娯楽の類いは無数にあれど、その目的のベースにあるのは、楽しい気分になることだと思っています。その点、今のパチ・スロが、必ずしも娯楽の役割をきっちり果たせているかというと、首をひねるポイントもあります。ホール帰りの私に、家族から「今日は楽しかった?」と聞かれることがよくあります。勝った負けたも大事ですが、もっと大事なのは楽しめたかということ。あくまで理想ではありますが、ホールのあちこちで笑いや歓声が起こるようになれば、今とはだいぶ違ったパチ・スロとの付き合い方ができるようになりそうですね。【K松】

(業界コラム)

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