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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】134回転目「パワーバランス」

13年3月22日 [19:17]

 こんにちは、K松です。今年は関東地方で例年より2週間も早く桜が満開になるんだそうで。東京は今週末が見ごろだとか。私のヒキも、早く満開になってほしいところです(笑い)。さて、アベノミクスで景気回復なんて声がよく聞かれるようになりましたが、パチンコ・パチスロ業界の春はまだ先の様子。遊技人口、ホール数の減少は続いています。ところが総台数は横ばいもしくは短期間で見ると増加している場合もあります。そこで今回は台を売るメーカー、買うホールのパワーバランスについて考えます。

 遊技場であるホールと遊技台を作るメーカー。ホールからすれば、ユーザーが長く遊んでくれる台を安く仕入れられれば、それだけ収益が上がります。ただ、ユーザーもいつまでも同じ台では飽きてしまいますから、新たな台を購入して入れ替える必要があるわけです。一方メーカーは、もちろん楽しい台、長期稼働する台を作る使命があるわけですが、同じ台が長く設置されすぎるのも困りもの。新台が売れない限り、収益が増えませんからね。稼働によって収益が加算されていくような仕組みがあれば別ですが、今のところそのようなパターンはほとんどありません。

 いい台を長く使いたいホールと、適当なサイクルで台を購入してほしいメーカー。双方の思惑にずれがありますが、今のところメーカー側に有利になっていると言っていいでしょう。というのも、ホールはイベント等の営業告知ができなくなったので、唯一の武器が「新台入替」になってしまいました。その名のとおり新しい台を導入するわけですから、ホールは多額を投じて台を購入するわけです。メーカー各社は年間で10タイトル以上出すところも珍しくなく、その度に台を購入するとなると、それだけでも大変です。とはいえ、他店に並ぶ新台が自分の店にないという状況も避けたいところ。結果的には、とても早いサイクルで台の入れ替えが発生しています。

 ここで思いつくのは「じゃあホール同士が結託して、新台をあまり買わないようにすればいいんじゃないか」ということです。ホールにとっての経費削減の最たるものですし、これがうまくいけばユーザーへの還元分も多くすることができます。ただ、このホール同士の連携というのが、また大変。全国で約1万1000店あるホールで、大手チェーンでも300店前後。大型店舗が多いとはいえ、店舗数では最大手でも全体のわずか3%にすぎません。要はそれだけホール経営は中小企業が行っており、それらの足並みをそろえたり結託させたりするのは大変難しいということです。

 とはいえ、どこかのタイミングでメーカー優位の状況にも変化が来ます。このままパチ・スロ業界の不振が続けばホールが台を買う資金が減ります。中小のホール数が減りチェーン店の割合が増えれば、台の売れ行きに反映される割合も増えます。ホール側の「こんな高い台は買えない」「それなりの台数を買うんだから、もっと安くしろ」なんて声が強まる可能性も十分にあります。メーカーも台を買うホールあっての商売だけに、両者のパワーバランスはふとした拍子に変わる可能性があると思っています。

 今のところ、パチ・スロ業界はユーザーの遊技代でホールが経営され、さらにホールはその中から台の購入費を捻出、メーカーは売り上げから利益を確保し、かつ新台を開発するという繰り返しです。遊技人口、遊技代の減少は、業界全体の縮小に他なりません。ユーザーの負担がこれ以上増えない形で、メーカーとホールのパワーバランスが調度いいところに収まると、少しは不振の流れを鈍化させることができるかもしれませんね。【K松】

(業界コラム)

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