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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】133回転目「業界への誤解」

13年3月15日 [14:52]

 こんにちは、K松です。2012年度も残りわずか。年度末ということで、いろいろとお仕事に追われている方も多いのではないでしょうか。パチンコ・パチスロ業界も同様で、年度内に台を売りたいメーカーや、予算数字をクリアしたいホールなど、いろいろな思惑が錯綜(さくそう)していたりします。そんな中、業界から遠い場所にいる方に聞くと「パチンコ、パチスロってお金あるんでしょ?」という声を度々耳にします。そこで今回は、パチ・スロ業界の景気について考えます。

 このコラムを読んでいただいている方には、あらためて説明するまでもないですが、業界の景気と聞かれれば「よくない」のひとことに尽きます。メーカーはテレビ、新聞での広告を自粛し、ホールはイベントをはじめとする営業告知のほとんどが規制されました。アベノミクスの影響で景気は多少上向きとも言われますが、それが給料、さらにパチ・スロの遊技代にまで影響してくるのは、もう少し先の話。趣味の多様化もあってか遊技人口は減少、それによって業界全体の売上高も減少の一途をたどっています。

 私は各メーカーの新機種発表会には、お声掛けいただいているところには、基本的にすべて出席しています。各発表会では各社の社長や重役クラスがあいさつすることも多いのですが、決まり文句になっているのが「業界を取り巻く環境は依然として厳しいですが...」というもの。マイナストレンドに追い打ちをかけたのが、2年前の東日本大震災です。売上不振にイメージの問題も重なり、なかなか打開策が見つからないというのが現状です。

 そんな中、パチ・スロ業界が業界外へと使うお金は、まだまだ大きなものがあります。タイアップ機を作るための版権料、各種プロモーションに起用する著名人のギャランティー、オリジナル楽曲の制作料など、かなりの費用をかけている例がいくつもあります。娯楽産業であるせいか豪華=自信作と思われる風潮もあり、つい費用がかさむことが多いようです。決して景気がいいから、いろいろな部分に多額を投じているわけではないのです。

 パチンコ・パチスロ機の新台価格は、1台あたり40万円ぐらいのものが多くなりました。この10年を見ても新台の発表ペースは上がっており、価格も上がっています。当然ホール、さらにはそこにお金を落とすユーザーへの負担も大きくなってきました。メーカーも企業として成長することを目指せば、より多く台を売る必要があり、そのために新台を開発することになります。とはいえ、このまま遊技人口が減れば、ホールも新台を購入する資金がなくなります。この「新台を買いたくても買えない」タイミングがいつくるかで、業界の流れもガラッと変わる気がしています。

 くしくも広告の自粛、規制の時期から、これまで以上にお金についてシビアになったパチ・スロ業界の企業が増えてきました。大々的な発表会は必要か、適正な広告量はどのくらいか、台の価格はどこまで引き下げられるか。近いうちに、折り合いがつくところを見つけないと、遊技人口の減少に拍車がかかることは明白です。そう考えると、業界外から「景気よさそうだなあ」と見えているうちは、どこかでお金の使い方が適正でないことを示しているのかもしれませんね。【K松】

(業界コラム)

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