日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


回転遊戯のイメージ画像

社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】130回転目「低貸し営業に見るもの」

13年2月22日 [09:17]

 こんにちは、K松です。いまさらではありますが、最近とても1パチ、5スロといった「低貸し」が気になります。仕事柄、試打機も打てるのですが、やはりホールで打つ実機とは別物。極力、数多くの台をホールで打つようにしているのですが、まあなかなか勝ち続けられるものでもありません。というより、基本的に週末に打つので、なるべく負けないようにするのが精いっぱいです(苦笑)。そこで今までほとんど打たない低貸し台はどうか、と思ったわけです。というわけで、今回は低貸し台についてのお話です。

 パチンコは1玉4円、パチスロは1枚20円で貸し出されるのが一般的です。通称1パチ、5スロと呼ばれるものは1玉1円、1枚5円。1/4のレートです。当然、勝ち負けの額は小さくなりますが、純粋に打つことを楽しむ人には「これで十分」ということも多いようです。実際、開店前から並んでいる人でも、開店直後に低貸し台に一直線という方もいます。また、ご年配の方は低貸しでのんびり、さらに常連さん同士で話しながら、なんていう光景も見られます。ギャンブルと遊技の間にいるパチ・スロですが、遊技寄りに進むなら迷うことなく低貸しという判断になります。

 では、すべての台が低貸しになるかといえば、そういうわけにもいきません。1パチ、5スロの専門店もありますが、それもチェーン展開の中の1店舗にすぎません。やはり主流は4円パチ、20円。業界もその数字がベースです。台の価格にしてもそうです。4円だろうと1円だろうと、台そのものの価格は変わりません。1円の方が回収に4倍手間と時間がかかることは、だれの目にも明らかです。

 貸し玉額はメーカーの企業規模、間に入る販社、ホールの設備や人件費、景品など、業界のあらゆるものにリンクします。貸し玉額が一律で1/4になったら、すべての規模を1/4にすればいいかというと、それも無理な話。最低限必要な経費というものがありますからね。最近の新台価格といえば40万前後はざらにあります。仮に10万円で作らなければいけないとしたら、パチ・スロの歴史という時計の針をどこまで戻せばいいか、見当もつきません。

 お気づきかと思いますが「4パチ、20スロではもうきつくて打てない」という感覚をユーザーが持つことは、既存のパチ・スロ業界モデルの危機を意味します。それは「1パチ、5スロで気軽に遊びたい」とは根本的に違うものです。この場合は「やむなく低貸しを打っている」のですから。がまんして遊ぶものが楽しいはずもなく、いずれは離れていってしまうことでしょう。低貸しのシマやボックスが繁盛していることが、業界にとって必ずしも成功しているとは限らないと思うのです。

 各種規制のアゲンストもあり、パチ・スロ業界はいろいろな変革を求められる時期の真っ最中です。ただ、ここでひと踏ん張りしないことには、いよいよ先が見えなくなります。4パチ、20スロで繁盛する店もあれば、満席順番待ちの機種もあります。ほどよく勝てて、ほどよく負ける。そのバランスさえ崩さなければ、そもそも低貸しなんて必要ありません。「低貸しで新規客を」とも聞きますが、そのユーザーが4倍高いレートの台に座るようになることも、それほど多くはないでしょう。一部のファンに向けての低貸し営業は否定されるものではありません。ただ、業界を維持していく上で、いま一度本来の土俵である4パチ、20スロでの営業を見つめ直す時ではないかと思います。【K松】

(業界コラム)

このコラム記事には全0件の日記があります。

回転遊戯の最新記事





日刊スポーツの購読申し込みはこちら