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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】122回転目「忘れられないために」

12年12月21日 [19:38]

 こんにちは、K松です。今年もいよいよあと10日。この業界コラムも今年は今回を入れてあと2回となりました。自分が書いたものを振り返っただけでも、今年もパチンコ・パチスロ業界にはいろいろありました。どうしてもマイナス方向の話が多くなりがちでしたが、来年は少しでも上向きになるといいですね。そんな今回は少し前に発表されたレジャー白書に掲載された、パチ・スロの遊技人口大幅減について。なぜここまで減ってしまったのか、いま一度考えてみます。

 パチ・スロ遊技人口の減少を語ると真っ先に出てくるのが、不景気と規制の話です。不景気は言わずもがな。給料が減れば余暇に使えるお金も減る。パチ・スロのようにお金を使う遊びが縁遠くなるのは自然な流れです。そこで業界が力を入れたのが1パチ、5スロといった低貸し玉だったわけですが、一定の効果こそあったもののマイナストレンドを食い止めるまでにはなりませんでした。

 規制については2つあります。東日本大震災を契機とするメーカーの自主的な広告規制と、ホールのイベントなどを禁止した射幸心に関する広告規制。いずれも完全に徹底されているとまでは言えませんが、おおむねその方向で動いています。メーカーは、ホールから求められる「稼働支援」としてのテレビや新聞などのマス媒体を使った広告ができず、規模は小さくなったものの交通広告やWEB広告にシフトをしました。ホールは新装開店時以外にPRできる内容がほとんどないため、羽をもがれた感さえ受けます。いずれもエンドユーザーへの訴求力が弱まったことは否めない状況です。

 景気そのものをパチ・スロ業界だけでどうこうしようと思っても無理な話なので、対策を練るなら後者です。規制がある中で難しいのは承知ですが、その中でいかに多くの人にパチ・スロを訴求していくかを考えないと、遊技人口の減少は止まらないでしょう。

 一番恐れるべきは「忘れられること」です。人は継続的に見たり触れたりするものには興味がわき、一方で何かしらの理由で疎遠になったものには興味も薄れていきます。「最近のパチ・スロはどの店も渋くて勝てないから」と、来店頻度が下がったユーザーがいたとします。そこに「いやいや、こんな台もあるし低貸し玉もあるから、もう1回遊んでみてよ」というアプローチがあれば、再び来店してくれるかもしれません。逆に何もなければ自然と離れていくだけです。ユーザーの頭の中から「パチ・スロ」が消えるか否か。そこが遊技人口のグラフがマイナスに動くかどうかの瀬戸際になります。

 パチ・スロには依存という課題もあるだけに、強すぎるアプローチは注意が必要です。なので「そういえばどこかで新しい台が入るとかいうのを見たし、今日は暇だから久々に行ってみて空いてたら打つか」と思ってもらうだけで十二分です。このようなものは似た例としてゲーム業界が先行しています。基本無料のゲームで、いかに飽きさせずかつ課金をしながら長く遊んでもらうか。そのためにゲーム内キャンペーンやリニューアルが繰り返されているわけです。このあたりは、参考にできる部分があるかもしれません。

 遊技人口の爆発的な増加は今後見込みづらいパチ・スロ業界。大幅な減少を微減、現状維持、さらには微増へと導くために、まずは今いるユーザーに忘れられない施策を考えていくのがよさそうです。【K松】

(業界コラム)

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