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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】113回転目「ボーナスを見つめ直す」

12年10月12日 [19:45]

 こんにちは、K松です。今週のパチンコ・パチスロ業界は、先週とガラリと変わって新台発表が続きました。各社の看板シリーズの最新作ということで、年末商戦に向けて気合が入っているものと思われます。さて、パチンコはちょっと前に入った新内規もなじみ始め、確変のスピード消化など新機能として取り込み始めました。一方、パチスロはART純増3枚までといった申し合わせが出た影響もあって、不適合が相次いでいます。今回は、パチスロで現在メーン機能となっているARTと、元来のボーナスについて考えます。

 1ゲームあたり純増約3枚。これが、現在許されているパチスロのART機能の上限です。周囲で「昨日、一撃で3000枚出たよ」と言う声を聞くと、単純には1000ゲームは消化したことになります。休みなく回したとして1ゲーム4.1秒ですから、1000ゲームで4100秒。大まかに1時間9分かかる計算です。ハンドルを握るだけのパチンコと違い、パチスロは1ゲームでベットボタン、レバー、3つのボタンと、計5つの動作があります。これを1時間以上続けるのは、たとえ出玉が増えるとはいえ、それなりの負荷です。

 では、かつて主流であったビッグボーナスと比べてみましょう。1回で300枚獲得できる機種とすると、3枚掛けで13枚役が連続すれば、30ゲームで終了。わずか3分足らずで終わります。ARTはというと、3枚増の機種で300枚は100ゲーム、約7分と倍以上時間がかかります。パチンコのように確変機能を搭載できませんが、偶発的にボーナスが連続することもあるのがパチスロというもの。3000枚とまでは言いませんが、1000枚程度なら時間効率ではビッグボーナスの連続の方が圧倒します。

 最近増えてきた言葉に「疑似ボーナス」というものがあります。パチスロで内部的にはARTながら、演出などで表面上はビッグボーナスに見せているものです。もちろん、中身はARTなので純増枚数が3枚を超えることはありません。よって、通常のARTとは違って、ART突入契機や連チャンへのトリガーとしての意味合いが強くなっています。これをボーナスと呼ぶことで、以前のボーナスを採用する機種が減ったわけですが、結果としては「ARTは引けなかったけど、ボーナスが続いて勝てました」というケースは一気に減りました。たっぷり遊技時間があるユーザーにとっては問題ないですが1、2時間の短時間勝負には不向きの機種が増えたとも言えます。

 いろいろ聞いてみると、パチ・スロ業界では、しばしばバランスを失うことが多いようです。ヒット機種が生まれれば、それを手本にした機種が増え、かつてホールイベントが流行した時には、どの店を見てもイベントだらけでした。もちろん流行り廃りがある世界ですから、最先端を取り込むことは重要です。とはいえ、その施策が頭打ちになると、途端に窮地に追い込まれます。

 決してART機が悪いわけではありません。ただ、その割合が増えすぎると「ノーマル機が打ちたい」というユーザーにとっては、遊びやすい環境ではなくなってしまいます。その点、パチンコの方がMAXから甘デジまで幅があるので、ユーザー増の兆しが見えてきたのでしょう。4号機から5号機時代に移り、一気に減ったパチスロユーザーは、ボーナスにARTを搭載したことで復活。さらにART特化型の誕生で加速しました。そして、この状況になりました。ユーザーに遊びの幅を持たせるように、多種多様なスペックがそろう環境が整うことが、現状の打開策のひとつになるかもしれませんね。【K松】

(業界コラム)

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