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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】104回転目「交換率と遊び方」

12年8月10日 [18:37]

 こんにちは、K松です。手に汗握る熱戦が続いたロンドン五輪も残りあとわずか。連日の夜更かしで寝不足の方、週末は昼寝を追加して睡眠補充をするのもいいかもしれませんね。さて、パチ・スロ業界で私が最近気になり始めているのが、出玉と景品の交換率。よく行っていたホールで、交換率がいつの間にか変更されていたというのが、何軒かありました。私の住む東京では、特にパチスロではいわゆる「等価交換」が基本だったのですが、最近はそうでもなさそうです。そこで今回は、この交換率の変化による遊び方についてです。

 交換率が変更され始めた理由としては、広告規制と同じく警察からの指導があります。ただ、ちょっとややこしいのでここでは省きます。さて、交換率が変わると、どのようなことが起きるのでしょうか。パチスロを例にします。等価交換(5枚交換)であれば、いつ始めようと止めようと、ユーザーにとってマイナスはありません。ですが、たとえばコイン6枚が100円相当になる6枚交換では話が変わってきます。5枚で借りたコインを6枚にしてようやくプラスマイナスゼロ。現金を投入して借りた分については、2割の利息をつけて戻さなくてはいけないということです。

 この「換金ギャップ」が出る場合で大事なのは、現金投資の額になってきます。パチンコのマックスタイプ、パチスロの荒波ART機は、総じて初当たりまでの投資が大きくなりがちです。現金投資分が増えるほど、利息分も大きくなるわけですから、いい台をつかまない限り、勝ちは遠のくばかりです。低交換率のホールは、等価交換のところより比較的出玉は甘いもの。ですが、これにも限界があります。

 パチスロ機は、規定で出玉率(コインの払い出し枚数÷投入枚数)が最高設定である「6」でも、120%を超えることはできません。仮に6枚交換の店で、ずっと現金投資をしながら打ったとすると、理論上はユーザーが勝つことはありえません。先に書いたとおり、2割の利息を返せないからです。5万円分(2500枚)投資して、チャラにするには出玉率120%の、6万円分(3000枚)が必要なのです。

 では、今後どうなっていくのか。初当たりが軽いパチンコのライト、ライトミドル、パチスロもARTに入りやすかったりボーナスも当たりやすい台が好まれるようになってくるはずです。現金投資さえ止まれば、利息はそれ以上増えることがありません。最初に1000円で当たりが拾えれば、6枚交換なら利息分は10枚で済みます。すでに1円パチンコ、5円パチスロなどの「低貸し玉」にユーザーが流れている中、機種の出玉性能についても「ライト志向」が強まるものと考えます。

 この流れは一長一短です。ライト志向が強まれば、射幸性も下がり、そもそもの「遊技」としては健全化に進みます。また、大敗のリスクも減るので、初心者やライトユーザーの増加が起きるかもしれません。一方で、ユーザー1人当たりの遊技代は減るので、ユーザーの人数がそのままなら、業界は縮小に進みます。遊技として向上する分、ギャンブルとしては低下する。そう考えると、交換率の変化が単なる勝ち負けでは片付けられない話にもなってきます。

 先週、先々週と書いた広告規制だけでなく、業界はいろいろと変革を迫られています。ホールや機種だけでなく、パチ・スロに関するメディアの動きも出てきそうです。普段はあまり業界の動きに興味がない方でも、ここ数カ月は注目されておいた方がいいかもしれませんね。【K松】

(業界コラム)

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