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社内のパチンコ ・パチスロ好きの有志が集って2010年(平22)8月16日に発足。土日、祝日、平日の会社帰りといった、限りある「サラリーマンタイム」での勝利をつかむのが目標。主な活動拠点は東京都内だが、場合によっては遠征もあり。

【コラム】65回転目「一物一価と交換率」

11年10月21日 [17:00]

 こんにちは、K松です。唐突ですが、みなさんは「一物一価」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは「一物一価の法則」という経済学における概念のひとつ。「自由な市場経済において、同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である」というものです。ちょっと難しいこの言葉と概念、パチンコ・パチスロ業界で話題、というより懸案事項となっています。それは交換率にまつわること。そこで今回は、この一物一価について考えてみます。

 実際のホールの様子にたとえて説明しましょう。とあるホールがパチンコは1玉4円、パチスロは1枚20円の等価交換店だったとします。ある人が、ホール内の巡回している店員にホットコーヒーを注文しました。交換数は玉が30個、コインが6枚で、いずれも120円相当額。これが「一物一価」、同じ価格という意味です。さて、パチンコ3.0円交換、パチスロ等価交換だった場合、このコーヒーが玉40個、コイン6枚という現象が起きている場合があります。自分が持っていたお金は同じものなのに、パチンコ玉やコインになったら景品に交換する際、差が出ている。これが「一物二価」。これを警察側が指摘し始めたことで、業界内で話題となっているのです。

 もともと、ホールには交換率というものが存在しています。パチンコ玉を1個4円で貸し、景品にする時はそれより低い3.5円などで計算する。これによりホールは、たとえ打ち込まれる玉と出玉の数が同じでも0.5円分の「交換ギャップ」によって、利益を得ていたわけです。これ自体も問題視されてはいますが、指摘されたのはパチンコとパチスロで交換率が違うということ。パチンコが等価ならパチスロも等価、玉1発2.0円なら、コインは10枚交換にしろ、ということです。

 さて、こうなると自然と話は「じゃあ、両方等価交換にするのが一番分かりやすいか」という方向に向かいます。ただ、これがこれで大変。ホールとしては交換ギャップがあるからこそ、ある程度出しても利益は確保できるし、ユーザーにも楽しんでもらえる余裕がありました。ところが、すべて等価交換となると、利益を得るには純粋に出玉率をマイナスにするしかありません。当然、大当たりの回数も減り、設定も下げざるを得ません。ユーザーにとっても、出玉感を味わいにくい状況になってしまうでしょう。もしみなさんの行くホールで交換率が変更になったら、少なからずこのお話の影響があるかもしれません。

 8月からのいわゆる「イベント規制」に続き、今回の「一物一価」。いずれにしても業界、特にホールにとっては風通しが悪くなる要因です。指摘、規制する側の思惑もよく見えないのですが、どうも最近はこの手の話が増えているように感じます。ふと他の業界を見渡しても、規制されることはあっても、緩和されるというニュースはあまり耳にしません。上向かない景気の中で、聞こえる話はマイナス方向のことばかり。パチンコ・パチスロ業界に限らず、こういう時こそ自由度を高めて活発に動ける状況を作ってほしいものです。【K松】

(業界コラム)

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