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bjリーグ注目選手

「タフネスJ」波多野、あふれる闘争心

05-06年 <波多野 和也>

 SF波多野和也(23)が日本一に燃えている。あふれる闘争心を武器に、レギュラーシーズン首位を走る原動カになってきた。最終目標はプレーオフを制して初代王座しかない。愛称「J」は、類まれな能力を大阪のために発揮する。

 母親の故郷ブラジルで生まれ、9歳で父親の母国日本に移住した。ミドルネームはジェームス。だから愛称は「J」。彼のプレーを見れば、独特の野性味が目を引き、男の色気さえ感じさせる。

 「このまま目分たちの実カで勝ち続ける。プレーオフヘは1位通過しか考えていません」。

 1年目のレギュラーシーズンが、今回の仙台2連戦を含めて残り計4試合になった。Jはトップ通過でプレーオフ進出、そして優勝しか頭にない。

 3月25、26日の埼玉遠征は、高熱が出たため、今季初めて欠場した。「10日間も寝込んで、しんどかったです」。しかし、ここまで全36試合を終えて、欠場はその2戦のみ。34試合に出場、日本人トップの出場タイムを得ているのは、ドラフト1巡目の実カをいかんなく発揮している証拠だろう。「タフネスJ」の異名さえとる。

 「体力? 最初は不安だったけど全然、大丈夫。勝つことによって、疲れも消えてしまうんです」。

 リバウンドに異常なまでの執着心を燃やす。「ゴール下の格闘技」と呼ばれるほど、リバウンドを巡る攻防は激しい。Jはその危険エリアに果敢に入り、オフェンスとディフェンスのこぼれ球を奪う。絶対に気後れはしない。

 課題の得点力をアップさせれば、日本を代表する選手になるのは間違いない。昨年12月4日の東京戦で自己最多の1試合25得点を挙げた。1度火がつけば止められない。「苦手です」と打ち明けるフリースローも確実に上達している。

 Jを最も評価するのが天日ヘッドコーチだ。「試合の中で見せる集中カ、対応カは素晴らしいし、サイズのある選手が大阪に欲しかった。物おじしない精神面がいい。今後の日本を背負う存在」と絶賛する。

 コート外での活躍も見逃せない。ヒューマンリソシアのテレビCMに出演。決めゼリフの「アクセス!」でお茶の間の人気者になった。メディアヘの露出もチーム1位で「見知らぬ人から、声をかけられる機会が増えた」と、本人が驚くほど、世間での知名度をアップさせた。

 昨年6月のプロ契約前に「bjリーグに進んだ自分が将来、後悔しないために」と思い、右の首部分に「己信」という2文字のタトゥーを刻んだ。夢としてNBA挑戦を持つが、その初心は今も変わらない。会場に「J」コールが響くほど、エヴェッサは勝利に近づくはずだ。

 (数字は4月2日終了時)


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