東方ローマ温泉(前編)
驚異の神殿建築!上海のスーパー銭湯
豪華絢爛なたたずまいに目を疑った。タクシーで行き先を告げ、降ろされると、そこには荘厳な石柱に支えられたローマ建築風の神殿があった。12月ということで、巨大なサンタクロースのビニール人形3体が壁に吊られるように立っている。なぜか万歳している。
外観だけなら、ここは一体、何の施設か分からないだろう。ここは日本でいうスーパー銭湯、入浴料68元(日本円で約1000円)とかなり高級だ。銭湯側の交差点には4車線の道路をまたぐように石のアーチがかかる。そこには赤字で「東方ローマ温泉」と掲げられ、このエリアのシンボル的な存在になっている。
入り口への階段を上ろうとすると、背中越しに大きな声が浴びせられた。振り向くと、警備員と思われる男性2人が立って最敬礼している。おそらく「いらっしゃいませ、ご主人様」的な演出だろうが、中国語のため真相は不明だ。
恐る恐る回転扉を開けると、中にはサンタ帽をかぶった女性職員2人が笑顔でお出迎え。1人の胸には「研修中」のバッジが光る。丁寧な対応も、研修のたまものなのだろう。やはり中国でも高級店にもなると、日本では当たり前のこういう研修も徹底されているようで見直した。ロビーは広く、ソファが配置されて、まるでホテルのようだ。中心には白いクリスマスツリー、右手にフロント、奥には階段が2階へと続く。女湯があり、上層階では宿泊も可能とのこと。男湯は1階らしい。
料金は後払いシステムで、まず階段脇の受付へ進む。スタッフ男女3人がいて、靴を脱ぐよう言われた。日本のボーリング場の受付けのように靴を預ける。代わりにゴムサンダルを受け取った。このときサイズ指定はできない。その後、右手奥に進む。男性スタッフが大きな木製扉を開けてくれた。この先が男湯の脱衣所のようだ。この後、衝撃の光景が待ち受けていた…。【続く】


