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2007年12月 アーカイブ

2007年12月05日

緑湯

 銭湯といえば、壁いちめんに描かれた雄大な富士山の絵を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

 「緑湯」のタイル絵は、定番の富士ではなく、外国の風景画。男湯と女湯では違う風景が描かれている。ある時、お客さんから「男湯、女湯の入れ替えはないのですか」という問い合わせが店にあったそうだ。見る機会は訪れないであろう、もう片方のタイル絵を見たい! という気持ちが質問させたのではないだろうか。

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2007年12月11日

新曙温泉

 銭湯密度日本一の町・生野区にスポーツ一家が営む湯があると聞いて、さっそく立ち寄った。ご主人の西村佳隆さん(55)は銭湯を営みながら、バレーボール全日本のコーチとしてアテネ五輪に出場するなど、別の顔を持つ。奥さんの弥江巳さん(56)も名門ユニチカの元選手で、圭太さんがコーチ時代に出会った。2人の息子も野球の道を歩み、長女はバレーからビーチバレーの世界へ進んだ。「わたしにとってはバレーも銭湯も両方大事。子供たちが横道にそれず、まっすぐ育ったのも、スポーツと銭湯があったから」。弥江巳さんは胸を張った。

 銭湯は1969年に圭太さんのご両親が生野で開業した。「生野は職人の町。家の中に工作機械を置いていたので、風呂のスペースももったいなかった。それで銭湯が増えたらしい」。弥江巳さんが初代から聞いた話だ。当時は今より風呂屋も多く、近所に曙温泉に似た名前もあった。「店名の曙に新が付くのは、間違えられないように」。そう話す奥さんはママさんバレーの強豪「生野スカイクラブ」の監督も務める。「20年以上、Aリーグから落ちていない。それが何よりの自慢」。選手としても活躍したが、指導者としても優れていたようだ。

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2007年12月18日

宝湯

 阪急十三駅すぐそばで、50年以上も「宝湯」は十三の街を眺めてきた。十三といえば「ミナミ」「キタ」と並ぶ歓楽街。駅の西南側の栄町通りを中心に飲食店や風俗店が並び、電車の窓から見えるラブホテル密集地帯は目立つ。しかし十三の街の顔は「大人の夜の街」だけではない。ミニシアターの「第七藝術劇場」や、ねぎ焼きの「やまもと」、「がんこ」寿司・和食の複合大型店第1号店として開店した十三本店など、栄町エリアには他府県から訪れる観光スポットが混在する。

 駅の東側、西側には商店街や学校やマンションなどが広がる。駅東出口から商店街を抜けてすぐの「宝湯」。年々、銭湯に通うお客さんの顔ぶれが変化してきた。十三の街で遊んだ後に、銭湯に寄り道するというパターンが減少している。「十三の街自体の活気がね…」と宝湯3代目ご主人下司太三さん(50)は街の将来を心配する。以前より増えてきた風俗店の影響で、飲食目的のお客さんの足が、十三の街から遠のいているのでは…と日々感じているという。

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2007年12月25日

なごみ湯

 関西国際空港のお膝元、りんくうタウンに隣接する住宅街に「なごみ湯」はある。昭和42年から「笠松温泉」として地元に愛されてきたが、06年5月23日に店舗を全面リニューアルして、名前も変えた。「何より、なごんでもらいたいから」。2代目の手塚甚樹さん(37)は工務店に細かな指示を出しながら、くつろげるスペースを作り上げた。通り沿いのガラス越しにロビーが見え、満天の採光とともに、気持ちまでオープンになる。

 ホテル風のフロントロビーでは軟水を無料で持って帰ることができる。飲食用にペットボトルを持参するお客さんも目立つ。浴場は大きなドーム状態になっていて、地震などの災害に強い耐震構造とのこと。高い天井の浴室内に加えて、露天風呂も気持ちいい。

 午後3時前。開店を待ちわびるお客さんがざっと20人並ぶ。いろんな銭湯を見てきたが、こんなに列ができているのはあまり見ない景色だ。年中無休、入浴料300円と、利用者にとっては使い勝手のいい条件がそろう。そしてそれ以上に、ご主人の出すアイデアがファンを増やし続ける。例えば、2月6日「風呂の日」にはビール半額はもちろん、食パン1斤をプレゼントする。「なぜパンか? う~ん。1番喜ばれるからかなあ」。地元のパン屋で仕入れたパンを、銭湯に来た地域の人が求める。まさに地元の基地的存在だ。

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2007年12月28日

晋海浴室(前編)

 「中国にも銭湯がある」。そんな情報をキャッチして中国・上海へ向かった。上海の風呂は上、中、下3つのレベルに分かれるという。レベル「下」は6~10元(1元=約15円)程度の浴室とシャワーだけの施設で、旅行者はおろか地元の人もあまり立ち寄らないとのこと。レベル「中」は80~100元程度で、衛生的な大型浴場。日本で言うスーパー銭湯か。さらに最上級のレベル「上」になると、いわゆる「スパ」で、上海でも高級ホテルなどに入るブランド店も増えているとのこと。今回は「下町フローライフ」らしく、「中」「下」レベルに入浴した。

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