風呂上がりにゴクリ!下町フローライフ

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清水湯

心斎橋アメ村でホッとできる湯

銭湯写真  大阪ミナミは心斎橋アメリカ村に来た。古着屋やサーフショップなどが集う関西の一大カルチャー発信地だ。その繁華街の中心に清水湯はある。ご主人の八田計三さん(74)はキャリア57年のベテランで、30歳のとき北海道から大阪へ来た。いまでは全国的に有名な銭湯となった「清水湯」を取材した。

 八田さんは昭和8年、北海道は小樽で生まれた。終戦後の地元バラックで17歳から銭湯を開業、人気を集めて2店目も出すなど順調だった。最初の転機は30歳で訪れた。大阪の知人が銭湯を開かないかと誘ってくれた。小樽から奥さんと来阪、「難波の裏町で、料理店従業員の寮が多かった」という西心斎橋に「清水湯」を開いた。「昔は夜9時には静かな街でねえ。土着のお客さんが多かった」と懐かしそうに目を細めた。当時のアドレスは清水町だった。何でも江戸時代から水が湧き出す場所として、その名を知られた。

 転機は35歳に再び訪れた。「あまりにも銭湯の衰退が激しくてね。家族はもう店を閉めろと言うし。一か八かで朝から働いた」。朝風呂を始めたのだ。午前6時開店は当時まずなかった時間帯だった。NHKの全国ニュースで2分も放送されたと言う。それでも「受け入れられるまでは苦労した」。営業が軌道に乗り掛けた昭和60年、52歳が3度目の転機となるとは。本当にショックだったという火災焼失。それでも再建を望む多くのファンの声に背中を押されるように復興。現在のビル形式で、1階をロビー、2階をフロントと脱衣所、3階を浴場とした。「当時の大阪市の担当の方も偉い方で、設計も含めていろんな意味で新しい試みができたと思います。正直、この清水湯の銭湯定義を拡大解釈した形がいまのスーパー銭湯で、その原点になったんです」。当時のロビーは豪華な作りで、「ちょっとしたホテルより見栄えがした」。ただ、食べ物を持ち込んだり、寝転がったり、若者の態度が悪く、仕方なく1階部分を閉鎖した。今はコンビニが入居している。

 やはりアメ村での銭湯営業は大変なのだろうか。「そんなこと思ったこと1回もありません。ひどい問題起きたことないから。ただ、店を開けていると若い人が安心できる場所って言うてくれる。風呂に来てホッとできるって」。いまや長距離バスや出張で来阪する地方からのリピーターも増えた。脱衣所が広く、ハンガー付きのロッカーも使いやすい。WEBの口コミで来る客層も絶えない。「気軽に行ける銭湯が、これからもずっと残ってくれたらいいと思いますねん」。八田さんの祈りに似た優しい眼差しが心に残った。

銭湯写真銭湯写真
【住所】大阪府大阪市中央区西心斎橋1-4-18
【営業時間】5:30~25:00
【定休日】日曜日
【入浴料】大人390円、中人130円、小人60円、サウナ&ラドン入浴代270円
【設備】深、浅湯、水風呂、薬湯、電気風呂、超音波風呂、気泡風呂、サウナ、ラドン温泉
【最寄り駅】大阪市営地下鉄心斎橋駅より徒歩2分
【駐車場】なし
みっくちゅじゅーちゅ

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みっくちゅじゅーちゅ

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