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第二栄温泉

カメラマンが時代を変えた、業界初オールガスの湯

銭湯写真  市営地下鉄・鶴見緑地線の終点駅「門真南」から徒歩8分、鶴見ブロッサムの脇にその銭湯はあった。ガラス張りの銭湯とコインランドリーに挟まれるように「写真屋」も併設、ユニークな玄関が印象的だ。2代目ご主人の谷内田(やちだ)博志さん(49)は、今ではスタンダードになりつつある「オールガス風呂」のパイオニアでもある。94年に業界に先駆けてガス化、「まさに(NHKで放送された番組)『プロジェクトX』の世界でしたわ」と胸を張る。見どころ満載の「第二栄温泉」を取材した。

 博志さんの両親が城東区に「栄湯」を経営、のれん分けの形で生まれた「第二栄湯」をが銭湯を昭和57年に継いだ。「ここは地下鉄(鶴見緑地線)ができるまで陸の孤島やった。今でこそ車でも電車でも来易くなったけど」。そんな銭湯が全国的に脚光を浴びたのが94年1月30日だった。全国で初めてオールガスの銭湯を実現、営業にこぎつけた。「2800ccのディーゼルエンジンを触ったりして、元々燃料には興味があった。燃料の問題って死活問題になりかねんから、人任せにできへんかった。ガス会社にしつこく提案続けて、そのときの担当も優秀な方で、形になってん」。サラリと言うが、業界初の試みは相当な苦労があったようだ。「でもメリットは大きかった。5m×5mのコンパクトなスペースに機械が納まる。空いた場所をサウナ拡大に利用した」。また「炭酸温泉」も実現、ガス化に取り組む過程から、銭湯のバリエーションを広げた。さらに富士山の溶岩を利用した浴槽も登場、マイナスイオンを発し、豊かなミネラル効果が望めるなど、充実の設備が整った。

 業界初の快挙はまた思わぬ形で「夢」を実現させた。「いろいろなメディアが取材に来た。1番嬉しかったのは、『いちご白書をもう1度』のばんばひろふみさんが仕事できてくれたこと。憧れの人だったんで・・・」。嬉しそうに話してくれた博志さんは少年の目をしていた。奇しくも今日街にはオイル高騰のニュースが躍る。「ガス化の決断は今、自分でもよかったと思えるねん」。

 ガスの力を使って、副業できないかと写真屋をはじめた。「パン屋も考えたけど、早朝の仕込みとなると、銭湯として寝る暇がなくなるから」。大学時代に写真部で活躍した博志さんは知識を生かせると「写真屋」を選んだ。「デジカメ時代到来で儲けはボチボチやけど、違う意味で写真と関わっているんです」。聞けば、銭湯の前に建つ「なみはやドーム」専属カメラマンとして活動しているとのこと。フィギュア、バレーボール、プロバスケットbjリーグ、シンクロナイズドスイミングなどスポーツ中心に大会毎にドームから呼ばれる。「(シンクロの現中国代表コーチ)井村さんが子供たちに指導している写真をあげたら、すごく喜んでくれて、家にも飾ってくれたそう。今でも事務所で会えば冗談を交わす」。バレーW杯ではブルガリア代表にチーム帯同を依頼されたり、写真がAP通信で世界に配信されたりした。1番の思い出は「憧れの長嶋茂雄さんの撮影。サインくださいって喉まで出そうになった」と屈託ない笑顔を見せた。

 「どっちがホンマの仕事かって? 僕は風呂屋です」と言い切るそんなユーモアあふれるご主人の話を聞きに行くだけでも価値ある銭湯だ。

銭湯写真銭湯写真
【住所】大阪府大阪市鶴見区茨田大宮4-19-10
【営業時間】15:30~0:00
【定休日】水曜日
【入浴料】大人390円、中人130円、小人60円
【設備】深、浅湯、水風呂、薬湯、サウナ、電気風呂、超音波風呂、気泡風呂
【最寄り駅】大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線門真南駅より徒歩8分
【駐車場】6台
みっくちゅじゅーちゅ

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